急に聞こえが悪くなったんだよね。
急に唇が痛くなってきた。頭の方もズキズキする。
後遺症が出やすいです。すぐに病院へ行きましょう。
季節の変わり目だからでしょう。
ヘルペス(帯状疱疹)や突発性難聴になる方が増えてきました。
治療をすぐに行えば症状は軽くてすみます。
しかし、発見が遅れれば後遺症が残る病気です。
仕事や気温差で疲れている。
ちょっと唇がチリチリする。
聞こえが悪くなってきた。
今回の病気になる確率が高いです。
ぜひ、最後まで見てください。
薬局にいると後遺症で悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
時々相談を受けることで発見することもできました。
自己防衛も兼ねて読んでください。
ヘルペスは小さい水ぶくれが集った炎症
ヘルペスとは医療用語でいうと、
- 「単純疱疹」
- 「帯状疱疹」
の2種類を指します。
一般的には口にできるものをヘルペスと呼びます。
口にできるヘルペスや脇腹にできる帯状疱疹の療法は同じ薬を使用します。
45%の人は一度感染しています。
子供の時に感染している方は水疱瘡でなっています。
この時に皮膚から出た発疹から神経に伝って神経の中に潜伏します。
一度感染している方は免疫ができていますので、症状は軽症ですみます。
逆をいうと感染していない成人の方がいますので、症状がひどく出る方もいます。
発症する原因は、免疫力の低下。
過労、睡眠不足、ストレスは一因となります。
単純疱疹はどこでも症状は現れます。
唇、顔、角膜、性器、手指、臀部、脳炎など
症状が出たらその部位のヘルペスといいます。
単純疱疹の発症数では
- 口唇
- 性器
- 顔
の順で発症が多いです。
帯状疱疹は体の神経にそって症状が現れます。
- 脇腹
- 頭部
- 顔
など広範囲で現れます。
ピークは20~50歳代で発症する可能性が高いです。
突発性難聴は突然聞こえにくくなる
突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる疾患です。
一度なると再発することはありません。
原因は不明なことが多いですが、ストレス、過労、睡眠不足などが考えられます。
前日に問題がなくても次の日に症状が出ていることがあります。
ピークは40~60歳代で働き盛りの方がなりやすいです。
ヘルペスや突発性難聴の初期症状や後遺症について
ヘルペスと突発性難聴が早くに対処が必要な理由は、後遺症が出る可能性が高いからです。
その他の難病で早期対処が必要な病気もあります。
しかし、より身近な病気として今回の病気を上げました。
ヘルペスの初期症状はピリピリ感のかゆみ、痛み。
例えば、唇の場合です。
約半数の人で、水ぶくれができる前に、くちびるやその周囲に軽いかゆみや違和感(ピリピリ、チクチクした感じ)が現れます。
やがて赤く腫れてきて、その部位に小さな水ぶくれが寄せ集まってできてきます。
水ぶくれはただれのようになることもありますが、通常はかさぶたになり、1~2週間で治っていきます。
よく起こる部位はくちびるですが、鼻の周りや頬、眼の周りにできることもあります。
時に頻繁に再発します(年に数回など)。
引用:第一三共ヘルスケア口唇ヘルペス
上記のような症状が出た場合、できうる限り早く受診してください。
受診先は皮膚科です。
帯状疱疹の初期症状は、皮膚の痛み、違和感やかゆみ、しびれ
帯状疱疹の発症場所は上半身が多いです。
特に脇腹、腹背部が発症する部位として多いです。
その部位に痛みを感じ、発疹が現れるようならすぐに受診してください。
すぐに受診する目安は
- 口唇ヘルペスは気づいたらなるべく早く受診
- 帯状疱疹は皮疹出現後5日以内
です。
治療は基本薬物治療となります。
ヘルペスウイルスを抑えるための薬を5~7日分服用します。
状態に応じては5日分のうち3日と2日分けて受診をしてもらうことが多いです。
医師の考え方により、副作用の発症チェックや、状態の確認をしたいためです。
一度の治療で終了する場合もありますが、2回、もしくは3回受診する可能性があります。
そのため、一度受診すると何度か立て続けで受診する可能性があります。
休みは多めに見積もるようにしてください。
皮疹症状がでたときにはヘルペスウィルスが活発となっています。
その状態を抑える薬の効果が最大となるために5日以内に服用を開始することが望ましいです。
以下理由
帯状疱疹では皮疹出現後 1 週間までは紅斑、水疱の新生、皮疹部の拡大がみられるが、抗ウイルス剤はウイルスが盛んに増殖している早い時期、すなわち、紅斑期や水疱期に使用するべきであるといわれている 。
引用:バルトレックス錠IF
ヘルペスの後遺症
口唇ヘルペスの場合、ピリピリ感が残り続けます。
帯状疱疹の場合、発熱や頭痛のような全身症状が現れることがあります。
また神経の流れに沿って障害を起こすため、
- 目や耳の感覚器の場合、視力低下や難聴
- 運動神経の場合、腕が上がらない麻痺、排尿困難
- 更に痛みが残り続ける帯状疱疹後神経痛が出ることがあります。
50歳以上の患者さんの2割は神経痛に移行します。
その場合、ウイルスの増殖による痛みとは変わるため、受診場所が変わります。
次の受診場所は麻酔科となります。
神経の障害となるため、皮膚科では継続して治療が難しいです。
ここまで来るとすぐに治りません。
継続して治療が必要となります。
後遺症です。
ここまでいかないためには急いで受診する必要があります。
突発性難聴の初期症状は前日にはない聞こえにくさ
今までの聞こえ方と違和感を感じます。
例えば、
- 高音だけ聞こえない
- 耳が詰まった感じ
- 耳鳴り
- めまい
- 吐き気
などの併発して起こることがあります。
1度しか起きないことが特徴です。
しかし、疾患がきちんと分けることは難しく、
- 急性低音障害型感音難聴
- メニエール病
とかぶっている症状があります。
しかし、どの状態にして一度受診することが症状を減らすためには重要です。
受診する目安は、気づいたらすぐに受診することです。
受診するところは耳鼻咽喉科です。
早ければ早いほど完治率が高くなります。
治療については、基本は薬物治療となります。
ステロイド、ビタミンB12、ATP製剤を使用します。
効果は簡単に書くと
- ステロイド・・・ 内耳関係の炎症止め
- ビタミンB12・・・ 神経修復作用
- ATP・・・ 内耳の血流改善
です。
突発性難聴の後遺症は難聴や頑固な耳鳴り
気づいたらすぐに受診する必要があるのは、後遺症をなくす、もしくは少なくするためです。
一度症状を放置すると聞こえなくなったり気になる耳鳴りが続きます。
基本的にはステロイドの治療となりますが、ビタミンB12やATP製剤を使います。
薬物治療を開始して何らかの改善が見られる人は、約90%です。
治療が早ければ早いほど完治率が上昇します。
ヘルペスと突発性難聴は体の異常。自分の体を守れるのは自分だけ。
ヘルペスと突発性難聴は割となりやすい病気です。
両方ともに共通しているのは、体の疲れとストレスが原因の一つであること。
最短の治療は7時間以上寝て、朝日を浴びて、軽い運動してストレスを解消することです。
自分の体は自分が守るしかありません。
回復を早める & 病気を予防する
- 睡眠時間は7時間以上
- たんぱく質は1g×体重kgの摂取
- 朝の軽い散歩(軽い運動)
を行うと体にはとても良いです。
精神的に苦労しやすい現代です。
対処方法を覚えておくと、将来困ることが減ります。
口唇ヘルペスについては市販の薬にでも対応ができます。
注意点は再発治療薬となるため、はじめての症状が出た方については受診をおすすめします。
以上!おわり!
参考:皮膚科Q&A ヘルペス
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