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幸田文(こうだあや)の作品を読むようになったのは20年以上前。全集を読み、そこで語られる生活哲学、季節感が色濃く立ち上る文章に心を動かされました。平凡社に入社後、編集者として文の作品を衣食住のテーマで編み直しました。『しつけ帖』は1冊目です。継母と折り合いが悪かった文に、父親の露伴は家事を教えます。露伴がしつけた暮らしを生きる心構えには、哲学と愛情があり、新鮮に映りました。収録作の「個人教授」で文は、「一生残るような教えをしてくれたということは、親 全文
産経新聞 01月08日 08時00分