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 【ヨハネスブルク=深沢亮爾】南アフリカの民間研究機関は7日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が米ファイザー製ワクチンの効果を大幅に低下させるとの研究結果を発表した。南アでは、ワクチン接種後に感染する「ブレイクスルー感染」が相次いでいる。

 新型コロナに感染し、その後、ワクチン接種を受けた人には一定の免疫効果が確認されたという。ワクチンに死亡や重症化を防ぐ効果があるとも指摘した。

 7日の南アの新規感染者は1万3143人で死者は27人だった。今月に入り、感染が拡大したが、死者数の急増には至っていない。

 米政府のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は7日、AFP通信に対し、オミクロン株の重症化率について「ほぼ確実にデルタ株よりは深刻ではない」との見方を示した。感染力についてはデルタ株を上回る可能性が高いとの認識を示した。