スクウェア・エニックスは、PC/モバイル向けに『ファイナルファンタジー』ピクセルリマスターを順次リリース中です。
1987年に発売された第1作『ファイナルファンタジー』から1994年の『ファイナルファンタジーVI』までの6作品を、新たなグラフィックとサウンドで完全リマスタリング。2021年9月9日には、シリーズ第4作『ファイナルファンタジーIV』ピクセルリマスターがいよいよ登場します。
本稿では、発売直前の『ファイナルファンタジーIV』ピクセルリマスターのスクリーンショットと、スーパーファミコン版&ゲームボーイアドバンス版&PSP版を比較していきます。
『ファイナルファンタジーIV』を知ろう!
オリジナル版『ファイナルファンタジーIV』は1991年7月19日発売。スクウェア(当時)が、スーパーファミコンで発売した記念すべき第一弾ソフトでもあります。
スーパーファミコンの性能を活かしたグラフィックの進化はもちろん、拡大・縮小機能などを活用し演出面は大幅進化。また、本作で初登場となる「アクティブタイムバトルシステム(ATB)」は、以降多くの同社作品でも採用されています。そのほか、ダンジョン内の「セーブポイント」などの機能も本作から始まっています。
「クリスタル」を巡るストーリーは多くの世界が舞台となり、仲間になるキャラクターたちもそれぞれ特殊なコマンドを持つ個性豊かなメンバーばかり。主人公の暗黒騎士「セシル」を取り巻く物語は、さまざまな出会いや別れを繰り返して壮大な物語が紡がれていきます。
そして本作で最もユニークなのは「イージータイプ」の存在かもしれません。公式サイトではこのように説明されています。
『ファイナルファンタジーIV』の発売から約3ヶ月。
興味があってもRPGに躊躇したり、苦手とするプレイヤーに、ゲームバランスや操作説明を楽しくわかりやすくした、当時例の無い試みをしました。
本作はオーソドックスなRPGではあるのですが、慣れないと戦闘バランスは少し厳しく感じられます。そのため、公式で「ストーリーは同じだけど大幅に内容を簡単にした」作品が発売されたのです。「イージータイプ」は、北米版をベースにさらなる改良をくわえた内容。パッケージには特製マップ&特製攻略本が付属していました。
あの『FF』がついに新機種で!スーパーファミコン版
今から30年前になる1991年7月19日発売の本作。ファミコン時代と比べるとグラフィックなど多くの面でパワーアップされています。飛空艇部隊の立体的に感じる移動、そして印象深い戦闘など多くのシーンが盛り込まれたオープニングは必見です。