人気漫画をドラマ化して話題となった『私の正しいお兄ちゃん』でヒロインの理世役を演じた山谷花純さんは、若干24歳ながら女優歴は13年目。ずっと憧れていたという〝ラブストーリーのヒロイン役〟を今回のドラマで射止めた彼女に、夢の追い方や仕事論をたっぷり伺いました。
2022年大ブレイク必至の演技派女優・山谷花純さんがOggi.jp初登場!
モリエサトシ原作の漫画を映像化したドラマ『私の正しいお兄ちゃん』。主人公の謎多き青年・内田海利に惹かれていくヒロイン・理世役を演じた、女優歴13年の山谷花純さん。
―― 今回初のヒロイン役ということで、最初に原作を読んだときはどんな印象を受けましたか?
「ただでさえ、ラブストーリーのヒロイン役が初めてで嬉しかったのに、いろいろと複雑なバッグボーンを抱えた難しい役どころでもあったので、そこに挑戦できる嬉しさもあって… 作品に入るのがとても楽しみでした。
地上波では1月10日(月・祝)~の放送ですが、FODでは既に全話配信が終わっているんです。なので、実際に視聴済みの方からたくさんご意見をいただくのですが、すごく好評で。原作を知ってくださっている方からは『顔が似てるね~』なんて言われることも多いので、撮影終了した今も役に対する愛着がどんどん湧いてきています」
―― 恋愛ドラマだけれども、実際に好きになった人が殺人犯かもしれない、という一筋縄ではいかない内容ですね?
「作品のあらすじには〝ジェットコースター・クライムサスペンス&ラブ〟と表記されているんですが、本当にそのとおり。1話から最終話までいろんな事件が転がっていて、王道の少女漫画のようなラブストーリーとは全く展開が異なります。なので、サスペンス好きな人も楽しんでもらえる作品じゃないかなと。
『私の正しいお兄ちゃん』というタイトルも、一瞬“おや?”となりますよね(笑)。作品が進むにつれて読み解かれていくので、そこも楽しんでいただけたら嬉しいなと思います」
―― ラブストーリーのヒロイン役を演じるのがひとつの目標だったとか。夢を掴み取るために具体的に取り組んできたことはありますか?
「そうですね。これをしたからヒロインができた、という明確なものはありません。ただ、小学6年生からこの仕事をしてきて、そのころから変わらずずっと同じ気持ちで作品や役と向き合ってきたことで、今の自分があるなとは感じていますね。新しいことに挑戦するよりも、同じことをずっと続けることのほうが難しい、と私は思うので」
―― ちなみに、山谷さんはどんなヒロインを見て憧れを抱くようになったんですか?
「もともと少女漫画にでてくるような、天真爛漫なヒロインに憧れていました。映画『あと1センチの恋』みたいな幼馴染のなかなか縮まらない恋、みたいなラブストーリーも憧れますよね。でも今回『私の正しいお兄ちゃん』で演じた理世のような、複雑な感情で生きるヒロインも演じ甲斐があって楽しかったです。
次やるなら… オフィスラブとかやってみたいですね。給湯室で彼にばったり会って、仕事後待ち合わせて一緒に帰ろう、とか。あれ、古いですか?(笑)。OLの仕事は、なかなかのぞけなくて見えない部分が多いからこそ興味ありますね」
―― 20代前半で目標だったヒロインの夢を掴みとって、今年で25歳、アラサーの仲間入りを果たしましたが、今後目指していきたい大人像はありますか?
「視野が広くて、余裕のある女性って魅力的ですよね。健康で、外見だけでなく内面からきれいな空気を纏っている女性になっていけたらいいなと思います。以前舞台でご一緒させていただいた石原さとみさんがまさにそんな女性。包み込んでくれるような懐の深さと、肝が据わったかっこよさがあって… 姉さん、ついていきます! って思わず言いたくなるような、そんな先輩です」
―― 今が充実していて、楽しんでお仕事をされているような印象を今回のインタビューで受けましたが、仕事をするうえで大事にしていることはありますか?
「約3年前、出演した映画『劇場版コード・ブルー』の役作りで丸刈りをして、周りにすごく驚かれたんです。「よくやったね」って。でも私自身そこにまったく抵抗がなかったんです。
自分の人生だけだったら絶対にできない挑戦を、役の姿を借りて迷わず踏み込むことができるのが女優。仕事はやっぱり楽しさや、好きや、憧れがあってこそなのかなと思うので、童心を忘れないようにワクワクしながらこれからも取り組んでいきたいなと思っています」
―― ありがとうございます! では最後に、作品を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いいたします!
「見進めていくと、心がキューっと苦しくなる部分もあるかもしれないですが、人と一緒に生きるとはなんなのか、を改めて考えさせてくれるラブストーリーになっています。ある意味、ヒューマンドラマでもあると思うのでぜひ楽しみにしていてください!」
【Information】
ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』(フジテレビ)
『BE LOVE』(講談社)にて連載されたモリエサトシによる同名漫画が原作のジェットコースター・クライム・サスペンス&ラブドラマ。大学生の理世(山谷花純)がアルバイト先で、両親の離婚のため生き別れになった兄に似た面影を持つ海利(古川雄大)という青年に出会う。眠れないという海利に肩を貸すうちに理世は海利に惹かれていくが、あるきっかけで海利は殺人犯なのではないかという疑惑が浮上する……。
2022年1月10日(月・祝) 25時05分よりフジテレビ(関東ローカル)で放送スタート。毎週月曜日24:25〜24:55放送予定
Cast/古川雄大、山谷花純、堀井新太、ダンディ坂野、喜多乃 愛、佐津川愛美、橋本マナミほか
【Profile】
山谷花純(やまや・かすみ)
1996年12月26日生まれ、宮城県仙台市出身。みやぎ絆大使。2007年にエイベックス主催のオーディションに合格し、翌年ドラマ『CHANGE』でデビュー。その後、連続テレビ小説『あまちゃん』などに出演。2021年は舞台『終わりよければすべてよし』、ドラマ『遺留捜査』第6シーズンや『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』などに出演。主演映画『フェイクプラスティックプラネット』でマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。
〈山谷さん着用アイテム〉
ジャケット¥26,400(ANOGH) ニット¥33,550(üca) パンツ¥32,000(ボウルズ〈ハイク〉) ネックレス[シルバー]¥37,400(リューク) ネックレス[ゴールド]¥26,400・イヤカフ[ネイビー]¥24,200・[ホワイト]¥26,400(モールド〈マリアブラック×チノ〉) リング¥80,300(プライマル) 靴¥19,250(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。
モデル/山谷花純 撮影/石川純平 スタイリスト/滝沢真奈 ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) 構成/大椙麻未