今回ピックアップするのは、「~の上に」を示す前置詞について。意外と知らない英単語の意味や、勘違いしやすい英語の慣用句などを紹介する連載。
on/over/aboveの違いとは?
英語の授業で習った意味だけは覚えているけれど、実際にはどのように使えば良いのかわからない…… なんてこともあるのではないでしょうか。訳すと同じような意味になるけれど、実際には微妙にニュアンスが違い、使い方も変わってくる言葉があります。
特に前置詞(名詞または代名詞の前に置かれ、その語の他の語に対する関係を示す語)は、意味だけ覚えていると、なかなか正しく使い分けるのが難しいもの。
たとえば、「~の上に」を意味する前置詞とし主に使われるのが、“on”、“over”、“above”の3つ。また“above”に近い意味で、“beyond”という単語もあります。
これらを使い分けるためには、それぞれのイメージを掴むことが大切! まずはそのイメージについてチェックしていきましょう。
前回の記事はこちら>>海外に行くならこれだけは覚えて! 「available」がとにかく便利すぎる!
■on
⇒(表面に接触して)~の上に。なにかの表面に接しているイメージで、カレンダーの上にある点を表すときにも使われる。例:On December 1st(12月1日に)
■over
⇒ ~の上に、~を越えて。真上を含めて上方の位置で、しばしば覆いかぶさるイメージ。
■above
⇒(表面から離れて)~の上に。基準よりも高いところにあるイメージで、onのように接していない。
■beyond
⇒ ~を越えて、~の向こうに。境界線などを越えて、向こう側に行くイメージ。
* * *
それでは上記を踏まえて、次の例文の( )にon/over/above/beyondのどれが入るのか考えてみてくださいね!
【問題】
1. The poster is( )the wall.「ポスターが壁にかかっています。」
正解は… on
2. An airplane is flying( )my head.「飛行機が私の頭の上を飛んでいます。」
正解は… overまたはabove
3. The sun rose( )the horizon.「太陽が地平線(水平線)の上に昇りました。」
正解は… above
4. The school is( )the bridge.「学校は橋を越えたところにあります。」
正解は… beyond
こちらの問題もチェック!
人生の塩… ってどういうこと!?「salt of life」の意味は?
>>正解はこちらから