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皇后さま58歳 愛子さまが成年皇族の務めを果たされるようになることを願う

 皇后・雅子さまが58歳の誕生日を迎え、文書で感想を公表し、今月に二十歳となられた愛子さまについて、「一歩一歩成長し成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」とつづられました。

 皇后さまは誕生日の感想で、まず今月1日に成人となられた愛子さまについて触れられました。「あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします」とし、「愛子にはこれからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」とつづられました。

 また、新型コロナウイルスについては、感染した人や医療従事者のほか、収入の減少や進学の断念など苦境に立たされている人に心を寄せ、「これまで以上に皆でお互いを気遣い、支え合っていける社会となっていくことを願っています」とされました。

 さらに今年は東日本大震災の発生から10年となり、岩手、宮城、福島の復興状況をオンラインで視察したことについても触れ、「今後とも陛下と御一緒に被災地の方々に心を寄せていきたい」とつづられました。

 今年開催された東京オリンピック・パラリンピックについては「コロナ禍で様々な制約を受けながらも、それぞれに力を尽くして競技に臨む選手の姿や国を超えてお互いの健闘を讃え合う選手の姿が印象的でした」とし、投打の「二刀流」で大リーグで大活躍した大谷翔平選手について、「多くの人々に勇気と希望を与えたものと思います」とその活躍を喜ばれました。

 上皇ご夫妻については「私たちや愛子を温かくお見守りいただいておりますことに重ねて御礼を申し上げます」とし、天皇陛下に対しては、「常に私の体調にお気遣いいただき、深く感謝申し上げます。これからも陛下をお傍でお支えできますように、体調の快復に向けて努力を続けていきたいと思います」とつづられました。

 小室眞子さんの結婚について文書では触れられていませんが、側近は、今後幸せな人生を歩んで行かれることを願っておられる気持ちに変わりは無いと説明しました。

 皇后さまは2004年に適応障害と診断され、長期療養が続いています。医師団は、「依然として快復の途上にあり、体調には波がある」という見解を公表しました。そのために大きい行事の後や行事が続かれた場合には疲れがしばらく残ることがあり新型コロナウイルスのために活動が制限され、体調が整いにくくなっているが、引き続き温かく見守っていただきたいと配慮を求めました。

 皇后さまの誕生日行事ですが、昨年は新型コロナの影響で行われませんでしたが、今年は祝宴を実施しないなど規模を縮小して実施されます。午前中には、宮内庁長官ら幹部職員、秋篠宮さま、元皇族、ご親族からの祝賀をそれぞれ受けられます。午後からは岸田総理ら三権の長からの祝賀を受け、その後、上皇ご夫妻にあいさつするため、両陛下で東京・港区の仙洞仮御所を訪問されます。両陛下が仙洞仮御所を訪問されるのは初めてで、面会は去年3月に上皇ご夫妻が仙洞仮御所に移られて以来、1年9か月ぶりとなります。