ネクソンは,「カートライダー ドリフト」(PC/PS4/Xbox One)のクローズドβテスト(CBT)を12月9日9:00から15日22:00まで実施する。
「カートライダードリフト」は,韓国や台湾などで人気のオンラインレースゲーム「カートライダー」シリーズの最新作となる。韓国では2004年から続いているシリーズであり,日本でもネクソンが2012年から2013年にかけて展開していたので,覚えている人もいるだろう。
今回,CBTの開始に先駆けて「カートライダードリフト」に触れる機会を得たので,その概要をインプレッションを交えて紹介する。
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CBTのマルチプレイモードでは,ソロ戦と2人1組または4人1組のチーム戦を楽しめる。プレイできるレースは「アイテム戦」と「スピード戦」の2種類で,いずれも数種類のコースを選択可能だ。
アイテム戦では,コースの特定箇所に配置されたボックスから入手したアイテムを使ってレースを進めていく。
アイテムは,カートをスリップさせるバナナを設置する「バナナ」や,ターゲットしたプレイヤーに高速で接近する「マグネット」,障害物を設置する「バリケード」,攻撃から自分を守る「シールド」,一定時間高速で走ることができる「ブースター」など全15種類。これらアイテムを駆使してほかのプレイヤーを妨害したり,自分や味方チームのプレイヤーをサポートしたりしながら1位を目指す。
スピード戦は,純粋にプレイヤー同士の腕を競うものだ。このレースでは,カーブを極力減速せずに曲がるためのテクニックで,レースゲームではおなじみのドリフトを成功させると,ブーストゲージが溜まる。ブーストゲージを消費すると,大幅に加速するブースターが使えるので,勝利のカギは,いかにカーブでドリフトを決め,ストレートでブースターを活用できるかということになる。
実際にプレイして感じたのは,ゲームのタイトルにあるとおり,ドリフトが極めて重要になる。ドリフトは,今回のプレイで使ったPS4のコントローラであるDUALSHOCK 4で説明すると,走行中に左スティックを傾けた状態で[×]を押し続けると発生し,成功すればブーストが発動して加速できる。
しかし,本作のドリフトはクセがあり,少しでも押し続けている時間が長いとカートの進行方向を制御しきれず,壁や障害物にぶつかって減速,最悪走行がストップしてしまう。したがって,[×]を押し続ける時間をいかに身体に覚え込ませられるかが大きなポイントとなる。
ちなみに本作のPC版は,キーボードでプレイすることも可能だ。デフォルトはカーソルキーで方向操作,左の[SHIFT]でドリフトだが,キーアサインの変更ができる。例えば,PCゲーマーの担当編集は「左手で移動のほうが感覚的に操作しやすい」という理由で,方向操作を[W/A/S/D],ドリフトを[Space]に設定していた。普段PCでFPSやMMORPGをプレイしている人なら,コントローラを使うより遊びやすくなるかもしれない。
またコースはオーバルトラックに近いシンプルなものから,大ジャンプした直後に直角カーブが待ち受けるテクニカルなものまでさまざまだ。今回は,コースの概要やアイテムの効果などをほとんど把握しないままプレイしたのだが,初見では難しいコースも体験できた。ゲーム内にボイスチャットが用意されているので,ぶっつけ本番でも友達とプレイすれば,ワイワイと盛り上がれるだろう。
そのほかゲーム内の「ガレージ」では,カートの「フロント」「サイドパネル」「リア」「ホイール」をカスタマイズできる。またカートの後部には,「スピードブースター」や「アイテムブースター」などのブーストパーツを装着可能だ。
パーツによってカートの性能も変わってくるので,自分にあったセッティングを見つける楽しみもあるだろう。
カートに乗せるキャラクターも変更可能で,レース後の表彰台に上がったときのポーズも変えられる。
さらに本作は,クロスプラットフォームでプレイ可能だ。CBTも含めてグローバルで展開されるので,海外のプレイヤーとマッチングして腕を競い合うこともあるかもしれない。
気軽にオンライン対戦が楽しめるカジュアルなレースゲームとして楽しめそうだ。