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東シナ海からの風が雪を運んでくる頃、幼い頃に食べたおやつを思い出す。もち米に蒸した干し芋と砂糖少々を混ぜてついた長崎のかんころもちだ。渦巻き状にあんこを巻き込んだものも作っていた。ゴム跳びにはしゃぎ、山の中の秘密基地で遊び、頰を真っ赤にして帰ると、母が火鉢の上に網を置いて1センチほどに切ったもちを置いてくれる。焼くのは私の役目。ほどよく焼き目が付いて、お芋の香りが立ち始めると食べ頃だ。はふはふ、フーフー、ほんのり甘い極上のおやつのできあがり 全文
産経新聞 01月09日 05時00分