連載の使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、やはり自宅で過ごす時間が増え、ゲームはもとより自宅でできるエンタメ系が人気のようだ。
PS5が発売されたのは2020年11月になるが、いまだに品薄状態が続いていて抽選販売が主だ。とはいえ以前よりは入手しやすくなってきているようで、ようやく購入権を当てて、わが家にもやってきた。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第79回:PS5ならWi-Fi 6ルーターにつなげよう
- 第80回:PS5を接続するWi-Fi 6ルーターを設定しよう
- 第81回:設定しておいたWi-Fi 6ルーターにPS5を接続する
- 第82回:PS5でリモートプレイのセッティングをする
- 第83回:PS5リモートプレイでスマホから遊ぶ
- 第84回:PS5のリモートプレイをWindowsやMacで楽しむ
- 第85回:PS5リモートプレイで外出先から自宅に接続して遊ぶ
- 第86回:外出先からPS5のリモートプレイができないときはDMZを設定しよう
- 第87回:Wi-Fiルーターに固定したPS5のIPアドレスを指定してDMZを設定
- 第88回:PS5リモートプレイの問題を解消! ASUSの「Open NAT」でポート開放を手軽に
- 第89回: PS5で音楽を聴こう! 「Spotify Free」が便利
ここまで10回ほどの連載で、PS5を自宅Wi-Fiで楽しむテクニックはほぼ網羅できた。今回はオマケとして、PS5でSpotifyの音楽を楽しんでみよう。
「何を今さら……、Spotifyならスマホで楽しんでるよ」という人も多いだろう。ときどき広告が流れたり、ダウンロードしてネット圏外でオフライン再生することができなかったり、シャッフル再生しかできない(再生中のアーティストの似た曲もミックスで再生される)、といった制限はあるが、無料会員の「Spotify Free」でも、フル尺で十分に曲が楽しめる。
さらに、スマホではシャッフル再生しかできないが、PCやタブレット、PS5(PS4やPS3でもOK)を含むゲーム機なら、好きな曲を好きな順番でオンデマンド再生ができてしまう。しかも、時間制限もない[*1]。ほかにも、スマホにある曲のスキップが1時間に6回までの制限が、PS5にはない。
[*1]…… 2021年1月までは、30日あたり15時間という再生時間の制限があったが、現在は撤廃されている
つまり、PS5のSpotify Freeは、広告が流れることとダウンロードができないこと以外は、有償のSpotify Premiumと同じように楽しめることになる。自宅でPCやタブレットを持っていないがPS5はあるという場合、積極的に音楽再生に活用してみて欲しい。
[*2]……[設定]―[システム]―[HDMI]にある[HDCPを有効にする]はオンになっていないと起動しないので注意
Spotifyへのログインは、同一の自宅Wi-Fiにつないでいるスマホで行うのが簡単だ。新規にアカウントを作るならスマホで作成し、ログインしておくといい。スマホの再生画面で、[Spotify Connect]からデバイスとしてPS5で再生するよう指定すると、PS5でもログインされる。
PS5でPlayStation NetworkとSpotifyのアカウントをリンクさせると、ゲーム中のBGMとして再生することも可能になる。曲の再生を止めない限り、ずっと曲を聴き続けていられるという使い方ができるわけだ。
コントローラーのPSボタンを押して表示されるコントロールセンターからも、再生コントロールや音量バランスの調整ができる。ただし、曲のスキップやプレイリスト選択などは、Spotify Connectを使ってスマホからコントロールした方がやりやすいだろう。
RPGなどでゲームが長時間になるときに、BGMをかけながらだと、また新鮮な感じでプレイできる。もし、リンクを切りたい場合には、Spotifyからログアウトすればいい。