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この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「マイクロソフト「.NET 6」正式リリース、.NETとして最初のLTS版。Win/Mac/iOS/Androidアプリを単一コードで記述可能に」(2021年11月9日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。

 米Microsoftは、同社のアプリケーションフレームワーク「.NET」の最新版となる「.NET 6」の正式リリースを発表しました。

 .NET 6は、Microsoftが「.NET Framework」と「.NET Core」フレームワークを「.NET」に統合してから最初の、本番利用に耐える品質とサポートが約束された長期サポート版(LTS版)の.NETとなります。

 .NET 6は、Windowsはもちろん、macOS、Linuxの各OSに対応し、x86、x64、Armのプロセッサに対応。デスクトップアプリケーションとサーバアプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、IoTデバイス、ゲームなどの各種アプリケーションが開発可能。

 しかもXamarin.Formsを進化させたマルチプラットフォーム対応のUIフレームワークである「.NET Multi-platform App UI」(.NET MAUI)によって、Windows、macOSに対応するデスクトップアプリケーションおよびiOS、Androidに対応するネイティブなモバイルアプリケーションを、単一のソースコードで記述できるようになっています。

 その他性能改善を含む多くの新機能が.NET 6に含まれています。

.NETとして最初のLTS版、サポート期間は3年の予定

 そして.NET 6は、「.NET Framework」と「.NET Core」フレームワークが統合され、その後継となるオープンソースのフレームワークとして登場した「.NET」として最初の長期サポート版(LTS版)であり、本番利用に耐える品質とサポートが約束されています。

 これまで本番利用でのWindowsアプリケーションの開発には.NET Frameworkが、LinuxやmacOSのアプリケーション開発にはオープンソースの.NET Coreがそれぞれ推奨されてきました。

 LTS版となり本番環境に対応する.NET 6の登場で、ついにオープンソースの「.NET」がMicrosoftのフレームワークの主役になったといえます。

 下記は1年前に.NET 5がリリースされたときに示されたロードマップです。.NETは1年ごとにメジャーバージョンアップが予定されており、今回リリースされた.NET 6が、.NETとして最初のLTS版となります。

 LTS版は2年ごとに登場する予定で、次のLTS版は2023年11月にリリースされる.NET 8になる予定。.NET 6のサポート期間は3年間で、2024年11月に.NET 6のサポート期間は終了する予定です。