先月の株主総会での投票で、「関西スーパーマーケット」は「エイチ・ツー・オー・リテイリング」と経営統合することが決まりましたが、買収に名乗りを上げていた首都圏のスーパー「オーケー」が、投票集計に疑いが生じたとして、このあと神戸地裁に差し止めの仮処分を申請します。
関西スーパーをめぐっては、先月末の臨時株主総会でエイチ・ツー・オーとの経営統合案について賛成が3分の2をわずかに上回り、承認されていました。
しかし、オーケーはきのう、総会での決議などを調査する検査役の弁護士がいったんは統合案の「否決」を確認したにもかかわらず、関西スーパーの判断で特定株主の「棄権」票が「賛成」票に変更され、結果が覆ったと発表しました。オーケーはこのあと、神戸地裁に差し止めの仮処分を申請する方針です。
関西スーパー 福谷耕治社長
「(Q.投票の疑義については?)きょう発表しますので・・・(Q.公正に投票が行われたと自信を持って言えますか?)はい」
これに対し、関西スーパーはきょう午前、コメントを発表、「総会は適法かつ公正に行われている」とし、オーケーの主張に「重要な点で不正確ないしミスリーディングな記載がある」としています。