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 新型コロナについて東京都は9日、新たに2884人の感染を発表しました。都内にも診療所を置くクリニックには発熱などを訴える患者が急増しています。

 「検査のほうですが、陽性ですね」(医者)

 東京と千葉に合わせて5つの診療所をもつこちらのクリニック。9日午後、新型コロナの検査に訪れたこちらの男性。結果は「陽性」でした。千葉の診療所では9日、受診に来た患者が待合室に入りきれず、外にまで溢れかえっていました。

 「平日に比べますと(この連休の患者は)1.5倍から2倍程度。先週から急激に激増していまして、これまでに経験したことがないほどの数」(東京ビジネスクリニック 内藤祥理事長)

 発熱などを訴えて受診する患者は、6月中旬と比べると、多いときで10倍近くにのぼるといいます。

 「7月中は陽性率10%以下だったが、先週1週間がだいたい20~25%、検査をした方の10人中2人から3人が陽性」(東京ビジネスクリニック 内藤祥理事長)

 9日、東京都が発表した感染者数は2884人。週末は検査数が減ることから月曜の感染発表は少ない傾向がありますが、月曜としては過去最多です。年代別では20代が982人、30代が566人で、20代と30代で全体の半数以上を占めています。

 「(患者の年代は)20代、30代、40代で7割、8割近い」(東京ビジネスクリニック 内藤祥理事長)

 こちらの診療所でも感染者の多くは若者です。 若い世代を中心に感染が広がるなか、医師は医療現場のひっ迫を訴えます。

 「ひとりひとり消毒するとか、3倍も4倍も時間も手間も人手もかかるようなものが発熱外来の特徴ですので、(患者が)ちょっと人数が増えただけでも負担は3倍、4倍になる」(東京ビジネスクリニック 内藤祥理事長)