もっと詳しく

 中国で1989年に起きた天安門事件。その犠牲者らを追悼するモニュメントが香港大学に設置されていますが、大学側によって撤去を求められていることが明らかになりました。

 苦しみに満ちた表情を浮かべる群衆が、柱のように高く連なっています。この銅像は「国恥の柱」と題された1989年の天安門事件の犠牲者を追悼する銅像で、デンマークの彫刻家の作品です。

 銅像は彫刻家が天安門事件の追悼集会を毎年開催してきた「香港市民愛国民主運動支援連合会」に貸し出していて、団体が香港大学の構内に設置していたものです。団体は先月、解散を正式決定していますが、AP通信によりますと、大学側は団体に書簡を送付、13日までに撤去するよう求めています。

 地元メディアは、人権団体が「中国は天安門で命を落とした何百人もの学生たちについて歴史から削除しようとしている」として、非難していると伝えています。