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 経営危機に陥っている中国不動産大手「恒大集団」について、大手格付け会社が格付けを引き下げ、「部分的な債務不履行」に認定したと発表しました。

 大手格付け会社の「フィッチ・レーティングス」は9日、「恒大集団」と子会社2社のあわせて3社について、格付けを「C」から「部分的な債務不履行」にあたる「RD」に引き下げたと発表しました。

 「フィッチ」は、今月6日に猶予期限を迎えた8249万ドルのドル建て社債の利払いについて「恒大」側から回答がなく、利払いできなかったとみなしたとしています。

 恒大をめぐっては、経営トップの許家印氏が自ら保有する株式の売却などを通じ、相次いで迎えたドル建て社債の利払いを期限間際になって行うなど、厳しい資金繰りが続いていました。今月3日には、広東省政府が恒大の子会社に作業チームの派遣を決めるなど、当局が介入して再編の動きを見せていましたが、金融市場や不動産業界への影響を抑えられるかが焦点です。