日産自動車は9日、2022年3月期の世界販売見通しを従来の440万台から60万台引き下げ、380万台にすると発表した。半導体不足や東南アジアの新型コロナウイルス禍で部品調達が困難になり、大幅な減産を強いられていることを反映した。新車販売の減少により、22年3月期の連結売上高予想も9兆7500億円から8兆8千億円に下方修正した。
純利益予想は600億円から1800億円に引き上げた。減産によって新車の供給が需要に対して不足しており、値引き販売を抑制でき収益性が改善した。持ち分法適用会社で企業連合を組む仏ルノー、三菱自動車の業績改善も寄与する。