SUBARUは2021年11月8日、日本無線らと共同で、相対速度時速200kmでの小型無人航空機の自律的な衝突回避試験に成功したと発表した。
今回の試験は、上記の他に日本アビオニクス、ACSL、マゼランシステムズジャパンとの共同試験で、SUBARUによると同様の速度での試験成功は世界初となる。
同社によると、小型のドローンに加えて中型の無人航空機は、農業分野や災害時の遭難者探索／物資運搬、また物流インフラなどさまざまな分野での活用が期待され、運用数も増加している。その一方、有人航空機とのニアミス事例が発生するなど、衝突回避技術が安全利用のための課題となっている。また、同技術は無人航空機実用化に必要な「目視外飛行」や「第三者上空飛行」実現のための必須の技術だ。
今回の共同試験は、10kgクラスの無人航空機（時速50km）と有人ヘリコプター（時速150km）を、相対速度時速200kmで正面から接近させた。無人航空機に搭載した小型化／低消費電力化された各種センサーの探知データに基づいて衝突を回避する経路をリアルタイムで生成。生成した回避経路に従って無人航空機が自律回避飛行することを確認した。さらに、衝突回避した後に無人航空機が元の飛行経路に復帰することも確認した。
衝突回避飛行試験の状況
SUBARUは、今回の試験成功が小型無人航空機の社会実装の目途を立てる上での大きな前進になるという。
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