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イラクのカズミ首相暗殺未遂事件については、アラビア語メディアは、安保理がこれを非難するプレス声明を発したと報じています。
声明は、カズミ首相い対するドローン攻撃を最強の言葉で非難するとし、その実行犯、背後にあるもの、資金提供者等は裁判にかけられ、その責任を問われるべしとし、またイラクの独立、主権、一体性を支持するとしたよし。
سوريا تعلن التصدي لهجوم إسرائيلي | الشرق الأوسط (aawsat.com)

安保理の声明には、議長声明とプレス声明等があるが、いずれもメンバー15か国の賛成が必要であるも、安保理決議とは異なり拘束力はない。
また、プレスステートメントは議長声明よりも一段重要性が低いとされていて、このためか、この声明の扱いはアラビア語メディアでもかなり地味である。
今回の声明は文面上はかなり強い調子で、また最近の安保理としてはかなり素早い対応であったことが注目されるが、首相の暗殺未遂という事件で、中東の政治に大きな影響を与えかねない事件に対し、プレスステートメントという程度の対応であったことが、中東の現状を物語っていると思われる。
ロシア、中国もこの事件はこの程度で幕引きにしたいと思っているようだが、イランや米もイランの核協議復帰問題を抱え、問題をこれ以上大きくしたくないのではないか?
今後の問題としては、イラク政府の調査とやらがどうなっていくのか、イランがどういう動きをするのか(親イラン民兵に轡をはめて、事態の鎮静化を図るのか?それとも挑発的な行動に出るのか?)であろうか?