厚生労働省は9日、2022年3月に卒業する高校生と中学生の求人・求職状況(7月末時点)を公表した。民間企業などに就職を希望する高校生は前年同期に比べ10.3%減で、8.0%減だった21年3月卒に続き2年連続で例年より大幅に減った。
その分、高卒の求人倍率は0.30ポイント上昇の2.38倍となり、2年ぶりに改善。新型コロナウイルス禍で雇用情勢が冷え込み、進路を進学や公務員志望に切り替える人が増えたためとみられる。
高卒の求人数は、全体の約3分の1を占める製造業が12.0%増と回復し、全体では2.9%増の34万5563人。求職者数は14万4935人だった。