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今聞いてる音楽についてつらつらと、気楽に書きたいと思います。気合い入れすぎるやつなんで(笑)

ジミー・ウェッブって言ったらやっぱり巨匠ジョージマーティンにプロデュースさせた「エル・ミラージュ」になるんでしょうか。それとも大した知名度も日本ではないか。とかぼやいて僕も三枚しか持ってないくちですが(笑)そんな僕のジミー・ウェッブの一枚は「ワーズ・アンド・ミュージック」で決まり。

ソフトロック名盤っつったらロジャーニコルズってのが日本じゃ定説。フリッパーズギターやピチカートファイブが好きな女子がきゃっきゃしちゃう。あの路線は1つのカテゴリーでしょう。

もう一つは「ペットサウンズ症候群」。これは現代の宅録フェチ路線でも、アニコレ路線でも未だに根強い。ビリーニコルズの「ウッド・ユー・ビリーヴ」なんかが「イギリスからのペットサウンズへの回答」とか言われたり、当時から認識されてたソフトロック黄金のくくり。

ママス・アンド・パパスなんかのコーラス路線もありますが、コーラスなんて言うとアソシエイション辺りを連想しちゃうか。となるとこれはアメリカンポップスの王道路線とでも言った方がいいか?モンキーズとかも今じゃソフトロック名盤だろうし、くくりが難しい。フィルスペクター周辺だってソフトロックって言えちゃうだろうし。ママス・アンド・パパス的ソフトロックの路線に「黒いママス・アンド・パパス」と言われた黒人グルーブ、フィフスディメンションがいますよね。それへの楽曲提供で名を挙げたのがジミー・ウェッブ。バカラックやキャロルキングと並んで有名な裏方。

先にも書いたけど、世間的な名盤は「エル・ミラージュ」ってことになってます。まぁなんせジョージマーティンだし、クレジット見たらフレッドタケット、ローウェルジョージなんかのリトルフィート組、ジムゴードンなんかもいるし、とにかく豪華。だけど、ジョージハリスンの「オールシングスマストパス」聞いて思うようなオーバープロデュース感がちょっとあったり…なんかね、やっぱマーティンもスペクターもさらっと機能しちゃうからビートルズは偉大だね。

同じ「p.fスローン」でも、僕としては断然この「ワーズ・アンド・ミュージック」バージョンのアコーディオンとフィドルのシンプルなアレンジが好み。

だけどこの人、やはりペットサウンズ症候群と並ぶ「サージェントペパーズ症候群」の患者。SSW名盤ってより「ソフトサイケ名盤」な趣があって、冒頭のドラムのとりかたの質感なんかビートルズ的だし、架空の映画のサントラ仕立ての組曲なんか…大作指向の気配。ジョージマーティン採用の布石ってとこか。曲の良さが折り紙付きだし、これくらいでちょうどいいんだけどな。

名盤。