もっと詳しく

コロナ禍の影響でオンラインコミュニケーションの需要が高まり、多くの企業がZoomを導入しています。しかし、そのほとんどはオンライン会議にしか利用していません。Zoomはオンライン会議以外にもさまざまなビジネスシーンで利用できる強力なツールです。そこで今回はシーン別に Zoom の活用事例を紹介します。

オンライン授業・オンラインセミナー

かつてオンライン授業やオンラインセミナーは、あらかじめ録画した動画を配信し、受講者が視聴するという形式が一般的でした。しかし、Zoomを使えばリアルタイムで双方向コミュニケーションが可能になります。

そのため、講師が一方的に情報を押し付けるのではなく、受講者はわからないところがあればチャットを使って質問することで、講師がセミナー中に補足説明をすることができます。また、他の受講者を交えたディスカッションも可能です。その際もZoomの機能である、画面共有やホワイトボードの共有が授業やセミナーには非常に有効です。

受講者が多い場合は混乱を避けるために講師のマイクとビデオのみオンにして受講者のマイクをミュートする、共有画面を固定する、質問は挙手制にして質問者のマイクのみONにするといった操作を主催者側で設定することも可能です。

またセミナーでは小グループで話し合うという場面もありますが、Zoomにはミーティングに参加している参加者を小さなグループに分ける「ブレイクアウトルーム」機能が備わっているため、グループディスカッションやグループワークにも対応可能です。また、アンケート機能を利用して、受講者から授業やセミナーについての意見をもらうこともできます。

このようにZoomに用意されている多彩な機能を組み合わせることで、より充実したオンラインセミナーを開催することができるのです。

オンライン採用面接

採用活動でも、Zoomを利用する企業が増えています。企業説明会であれば、会場設営にかかる手間やコストを最小限に抑えることができるほか、遠方に住んでいる学生なども参加しやすいため、求職者にもメリットがあります。

面接についても、Zoomを使ってオンラインで行うことでグループ面接や個別面接などさまざまな用途に対応可能です。

さらに企業によっては職場の雰囲気を伝えられるよう、オフィス内を動画で撮影し、その動画をZoomの背景に設定するケースもあるそうです。リアルタイム動画を見ながらオフィスを紹介したり、質問に答えたりできるので、一度も会わずに就職が決まってしまうことへの不安を軽減することに繋がります。

商談でのオンライン活用

取引先との商談にも Zoom を利用する企業が増えています。社外の相手とのミーティングであるため、相手が必ずしもZoomを利用しているとは限りません。しかしZoomはミーティング ID や URL を共有することで、会員登録やツールのダウンロードをすることなくミーティングに参加が可能です。

相手によって利用するデバイスはさまざまですが、Zoomはマルチデバイスに対応しているため、PC、タブレット、スマートフォンなどから利用することができます。

商品やサービスをプレゼンテーションや動画などで紹介する、ホワイトボードを使ってディスカッションする、あるいは特定の相手に対して画面を表示せず、電話のように利用するケースもあります。

オンラインイベントの開催

新製品発表会などの大規模イベントでも、Zoomは活用されています。不特定多数の参加するイベントを開催するには、マルチデバイス対応はもちろん、帯域が狭いなど回線の品質が悪い場所から接続している人でも、可能な限り高い品質で安定した通信を可能にするZoomのようなツールは必須です。

あとからアーカイブを配信することも多いので、イベントの内容を録画(レコーディング)できる機能も重要です。なお、有料アカウントのみの機能ですが、ZoomはYouTube、Facebook、Twitterなど他のSNSや動画配信サイトと連携してライブ配信を行うこともできるようになっています。

これまでイベントを開催するには、会場の手配・設営、スタッフの確保など、多くの手間とコストがかかっていました。規模が大きくなればなるほど、かかる手間もコストも大きくなってしまうため、企業側も気軽にイベントを開催することはできませんでした。

しかし、オンラインイベントであれば、これまでのような準備にかかっていた労力を大きく削減することができるので、もっと気楽に企業イベントを開催することが可能になります。

また、人数を絞ったリアルイベントとオンラインイベントを組み合わせたハイブリッドスタイルも増えており、アフターコロナにおいてもオンラインからリアルに戻るのではなく、オンラインでセミナーを配信する形は継続していくことが予想されます。

コロナ禍によって、オンラインコミュニケーションの垣根が低くなっている今こそZoomをこれまで以上に活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

双方向コミュニケーションで受講者が参加できるオンラインセミナーが可能
・Zoomでオンライン採用を行う企業が増えており、内定者へのサポートにも活用
・商談やイベントなど企業の営業活動や広報活動にZoomを活用している企業が増えている