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アメリカは新型コロナウイルスの感染が拡大した去年3月から、隣国カナダとメキシコとの間でも陸路や海路の往来を原則として認めていませんでした。

しかし、この規制も8日から緩和し、ワクチンの接種を終えていることを条件に、およそ1年8か月ぶりに往来が認められるようになりました。

カナダとの国境に面したニューヨーク州ナイアガラでは、8日の午前0時になると、カナダ側から車が次々と入って来ていました。

アメリカに住む息子に会いに来たという51歳の男性は「数か月間会えなかった息子と再会できるので、とてもうれしいです」と話していました。

地元の観光業界も、往来の再開を歓迎しています。

両国にまたがるナイアガラの滝は世界3大ばくふの1つで、新型コロナの感染拡大前は毎年、世界中から1500万人以上の観光客が訪れていました。

滝を見ながら国境を歩いて渡れるのも魅力のひとつでしたが、往来が制限されてからは観光客が激減し、多くの飲食店や宿泊施設が苦境に立たされていました。

宿泊施設を営む女性は「国境が開き、すべてのビジネスが元どおりになることを楽しみにしています」と話していました。