Androidを搭載した携帯型のゲーム端末が、クラウドファンディングに続々登場しています。
まず、UMPC(超小型ノートパソコン)で有名なGPDから、↓の「GPD XP」がIndiegogoにプレページをオープン。価格は未発表ですが、発送は2022年1月予定。
また、Snapdragon 845を搭載した↓の「AYN Odin」も、2万円台でクラウドファンディングを実施中です。
それぞれ、概略をおさらいしておきましょう。
GPD XP – 片側着脱式コントローラー
本機最大の特徴は、↓のように片側のゲームコントローラーが着脱式になっている点です。
ゲームタイトルに合わせて、最適なコントローラーにできます。
着脱式コントローラーは、3パターンあります。
まずは一般的なXboxタイプ、次がFPSコントローラータイプ、3つめが何もない蓋です。
このうち、FPSはどういうことかというと、スマホのFPSは視点移動を画面スワイプで行いますよね?なので、左手はコントローラーで移動を操作しつつ、右手はエイムや射撃、視点移動をタッチスクリーンで行うためのもの。そのため、右側にはジョイスティックなどはなく、かわりにカスタムボタンが4つついています。それぞれに機能を割り当て、通常は右手の指は視点移動に使うというわけです。
電話機として使う時は、ただの蓋のようなパーツにすれば、↓のようにギリギリ普通の電話として使えます。ピンホールカメラもポイント高いですね。(ただしSIM通話は不可です)
スペックは下記の通り。
- CPU:MediaTek Helio G95(オクタコアA76 x2、A55 x5)
- GPU:ARM Mali G76 MC4
- RAM:6GB LPDDR4x
- ストレージ:128GB UFS2.1
- 拡張ストレージ:microSDXC、microSD、microSDHC(最大2TB:microSDXC)
- OS:Android 11
- UI:GPD Metro UI
- ディスプレイ:6.81インチ(2400×1080)第5世代ゴリラガラス
- リフレッシュレート:60Hz
- 輝度:500ニト
- NTSC:84%(typ.値)
- カメラ:フロント5MP
- バッテリー容量:7,000mAh
- 充電:20w PD2.0対応
- モバイルネットワーク:4G/3G/2G(いずれもデータ通信のみ、通話不可)
- バンド帯:
- 2G:GSM B3/8
- 3G:WCDMA B1
- 4G:TDD-LTE B34/38/39/40/41
- 4G:FDD-LTE B1/2/3/5/7/8/12/17/20/26/28
- SIMカード:nano SIM/デュアルSIM対応
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth:5.0
- GPS:対応
- サイズ:205 x 83 x 18mm(最小コントローラー・ジョイスティック部突起含まず)
- Xbox/PS3コントローラーでは長辺233mm
- FPSコントローラーでは216mm
- 重量:330g(MOBA)、350g(FPS)、370g(Xbox/PS3)
スペックとしては、ミッドレンジクラスでしょうか。その分、価格は抑えめにくるのではないかと思います。
SIMは2枚ささりモバイルデータ通信が可能ですが、通話には非対応。SIMスロットは排他方式(nano SIM x2もしくはnano SIM x1 + microSD x1)です。
Indiegogoのプレページはこちら、公式ページはこちらです。
AYN Odin – スナドラ搭載格安端末
Snapdragon 845を搭載した携帯型ゲーム機形状のAndroid端末である、深圳AYN Technologiesの「Odin」および「Odin Lite」も、Indiegogoでクラウドファンディングを開始しています。
こちらは、↓のようにSwitch Liteとよく似た見た目。
カラーは、上位バリアントとなるOdin BaseとOdin Proブルー・グリーン・レッド・ブラック・透明パープルの5色。
Liteは、ホワイト、透明ブラック、透明ホワイト、コールドグレーの4色です。
ポート類は下記の通り。一般的なXbox式コントローラーに加え、背面にM1/M2ボタンが、またマイクやオーディオジャック、microSD、HDMIも搭載しています。
スペックは下記の通りです。
Odin Pro | Odin Base | Odin Lite | |
CPU | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 | Dimensity D1000G |
GPU | Adreno 630 | Adreno 630 | ARM Mali-G57 |
RAM | 8GB LPDDR4x | 4GB LPDDR4x | 4GB LPDDR4x |
ストレージ | 128GB UFS 2.1 | 64GB UFS 2.1 | 64GB UFS 2.1 |
ディスプレイ | 5.98″(1920×1080) | 5.98″(1920×1080) | 5.98″(1920×1080) |
OS | Android 10 | Android 10 | Android 11 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
バッテリー容量 | 6,000mAh | 5,000mAh | 5,000mAh |
急速充電 | QC3.0/4.0/4.0+ | QC3.0/4.0/4.0+ | – |
サイズ | 224x95x15 | 224x95x15 | 224x95x15 |
上位版となるBaseとProは、スナドラ845なのでAndroid 10.0となっています。
ほか、おおむねミッドレンジスマホくらいのスペックとなっています。
価格は、アーリーバードでProが1,940香港ドル(約2.7万円)、Baseが1,830香港ドル(約2.6万円)、Liteが1,550香港ドル(約2.2万円)となっています。
また、下記専用ドックが、390香港ドルでオプションで付けられます。
小さいながら、↓のように64コントローラーインターフェースやUSB、HDMIなど複数ポートを搭載していて豪華です。
発送は2021年11月~12月となっています。
AYN Odinのクラファンページはこちら。
忘れちゃいけないSteam Deck
Android端末ではありませんが、Windows以外のハンドヘルドゲーミングデバイスといえば、来年はSteam Deckの登場がひかえています。
こちら、ゲーム配信プラットフォームのSteamを運営するValveが放つゲーム機。
もちろんSteamのゲームをバリバリプレイするための携帯ゲーム機。
北米とヨーロッパで先行予約販売しましたが、秒で売り切れました。
他の市場を含め、一般に購入可能になるのは2022年になります。
実機を触る機会がありましたので、↓でその様子をレポートしています。
人気…
というわけで、今年後半から来年にかけて、魅惑のデバイスが目白押しです!
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