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安室奈美恵がインタビューで言ったことをざっくりまとめたなら「インターネットの時代だと興味が分散しすぎて自分がなりたいものがわからなくなっていただろう。」ってな感じで、自分が敬愛するジャネットジャクソンのビデオが入口として機能して、今も一線で活動するモチベーションだと言う。こういう発言って噛みつかれやすいのに比較的に賞賛の声が多い。僕も自称「最後の昭和チルドレン」として、「最後のテレビっ子世代」としてわかる。両親が40歳で僕を生んだ年は昭和63年で、昭和を象徴する学生闘争をまざまざと見てきた「団塊」がギリギリ子供を産める歳だからこう名乗るわけですが…田舎なのもでかいが、情報が少なかったことは流行りもしてなかったロックンロールを選択する上ででかい影響があったと思う。あと、まだ業界の崩壊に自覚しながらもかつてのバブルを夢見てる感じもでかいかな(笑)宇多田ヒカルの大ヒットを多感な時期に目撃したし、浜崎あゆみなんかとぶつくられてるの見て幼いながらに「買わされてるなぁ」なんて感じたけど(笑)まだまだ国民みんな浮かれて騙されてた。

ステマってそういう意味じゃすごいですよね。騙されてたってみんな気づいていて、騙すメディアを旧態依然としてるとばかりに叩いて…そのくせ裏ではAKBや吉本の芸人のテリトリーを見たら、戦略や人物相関踏まえた上でプロレスを見るかのように楽しんでる。なんか今のタイミングで因縁ある岡村と千原ジュニア、ダウンタウンなんかを共演させるのが盛り上がったり…現代的だなぁって思ったんです。凄い内側感。ってことはいまいち乗れない外側が必ず存在するわけで…なんか今まで全体に対して機能していたメディアが発達しつくした末に局部的な生存競争を生むような(笑)入り込めるのが、自分も一端を担う感じがいいんですかね。そういった意味じゃ自分もまんまと東京のバンドカルチャーにしてやられているような(笑)「ステマだ!騙されないぞ!」ってな裏であたかも事情通のような錯覚に陥りながら「内側」の出来た台本を楽しむ感じ…アメリカじゃまさしくヒップホップの楽しみ方。

なりたいもの第一位に「公務員」ってなるほど膨大な選択肢が無難な方向へ導きがちな現代…ステマが嫌なら騙されるつもりで騙されよう(笑)自分の責任で騙されよう。ロックンロールなんていかがっすか?

フライデーとか読んでると騙されてもいい気がするんだよね…「まゆゆハァハァ」なんて言いながら(笑)乗るか乗らないか?