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一般財団法人デジタルコンテンツ協会は 『デジタルコンテンツ白書2021』を9月1日(水)に発刊した。2020年の国内のコンテンツ産業の市場規模の詳細データを掲載するとともに、マンガ/アニメーション/映画/音楽/ゲーム/オンラインゲーム/ライブエンターテインメントなどのコンテンツ分野別動向や、ソーシャルメディア/モバイルコンテンツサービス/放送/新聞/出版などのメディア分野別動向、アメリカ/中国/韓国といった海外動向を解説している。今回は、「コロナ禍が直撃、DXに挑戦するライブエンターテインメント」を特集テーマとして取り上げるなど、コンテンツビジネスの”いま”を知ることができる。
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■2020年のコンテンツ産業の市場規模


市場規模は11兆6,975億円(前年比90.7%)コロナ禍で明暗が分かれたコンテンツ産業 

2020年のコンテンツ産業の市場規模は11兆6,975億円、前年比90.7%で、新型コロナウイルス感染症の拡大はコンテンツ産業にも影を落とし、東日本大震災の影響を受けた2011年以来、9年ぶりのマイナス成長となった。

コンテンツ区分別にみると、規模が大きい順に動画が3兆8,520億円(前年比87.2%)、静止画・テキストが3兆1,126億円(同96.4%)、ゲームが2兆1,748億円(同99.6%)、複合型が1兆7,567億円(同105.6%)、音楽・音声が8,014億円(同57.2%)である。



コンテンツ産業の市場規模2020 <コンテンツ別>
©一財団法人デジタルコンテンツ協会


調査開始以来、最大規模を更新。勢いを増すネットワーク

メディア別では、ネットワークが4兆3,620億円(前年比111.0%)、パッケージが3兆2,869億円(同92.4%)、放送が3兆1,950億円(同89.7%)、劇場・専用スペースが8,536億円(同46.4%)となった。コンテンツ市場の成長を牽引し存在感を高めてきたネットワークが4兆円を超え、調査開始以来、最大規模を更新。コンテンツ産業の市場規模としてはマイナス成長となったが、コンテンツ消費のネットワークシフトが加速した年となった。


2020年は、コンテンツ消費のネットワークシフトが加速

メディア別の構成比率の過去10年間の動向をみると、ネットワーク区分4兆3,620億円が、パッケージ区分3兆2,869億円、放送区分3兆1,950億円を抑え、前年に引き続き首位を占めた。2019年に主役に躍り出たネットワーク区分は、2020年には4兆円を超え、調査開始以来、最大規模を更新。構成比率は、大きい順にネットワーク区分37.3%、パッケージ区分28.1%、放送区分27.3%で、ネットワーク区分はコンテンツ市場の中でシェア4割に迫る規模に成長した。

一方、成長軌道をたどってきた劇場・専用スペース区分は、8,536億円(構成比7.3%)と、当協会が同区分を定義し調査を開始して以降、構成比10%を下回ったのは初めてである。

新型コロナウイルス感染症の拡大によってリアルの場が失われたが、インターネット通販、テレワークやオンライン授業など消費行動のデジタル化が急速に浸透。消費行動のデジタル化はコンテンツ市場にも影響を及ぼし、コンテンツ消費のネットワークシフトを加速させたといえる。



メディア別構成比の推移
©一財団法人デジタルコンテンツ協会

■2020年のデジタルコンテンツ産業の市場規模


市場規模は8兆8,435億円 前年比95.3%に減少

2020年のデジタルコンテンツの市場規模は、8兆8,435億円(前年比95.3%)とコンテンツ市場同様にマイナス成長となった。コンテンツ市場全体に占める割合は75.6%と4分の3を超える規模となっている。


ネット化率は37.3%(前年30.5%)へ

コンテンツ市場における、PCやモバイル経由で流通するネットコンテンツの割合を示す指標としてネット化率がある。2020年は37.3%(4兆3,620億円)と前年より6.8ポイント上昇し、ネット化率がさらに高まった。

『デジタルコンテンツ白書2021』
監修:経済産業省 商務情報政策局
編集・発行:一般財団法人デジタルコンテンツ協会
仕様:A4変型・178ページ
発行日:2021年9月1日
定価:19,800円(本体価格18,000円+税10%)(ISBN978-4-944065-30-1 C3000)
購入:同協会Webサイトから購入の申込みができる
http://www.dcaj.or.jp/project/dcwp/index.html