もっと詳しく

Appleは、HomePodとApple TVの統合を計画していることが報じられている。HomePodで映像コンテンツを視聴できたり、FaceTime通話できるようにすることで、スマートホームハブの役割を担わせることを考えているのかもしれない。

米メディアBloombergの著名記者Mark Gurman氏は、最新のPower Onニュースレターの中で、Appleのスマートホーム分野における不調と、“Apple社内に漂う不安感” を伝えている。

HomePodとApple TVを組み合わせたデバイスが2023年に登場か

Mark Gurman氏によると、Appleは次世代Apple TVと、HomePod、FaceTimeカメラを統合した新しいデバイスを2023年の発売に向けて開発しているとのこと。Amazon Echoなどと同じように、スマートホームハブの役割を持つデバイスになるという。

ただし、Appleは同デバイスだけでなく、ホームデバイス全般において、強力なハードウェア戦略がないこと、大きな技術革新がないこと、そしてAmazonやRokuのような価格的な魅力もないことから、Apple社内でもホームデバイスにおける楽観視はほとんどないとのこと。

Appleが本当に家庭にスマートホームデバイスを浸透させたいのであれば、Apple TVの値段を下げるか、もっと手頃な価格で4K対応スティック型デバイスを発売するかをする必要があるとしている。

実際のところ、Appleはホームデバイスでやや苦戦を強いられている。Appleにとってはじめてのスマートスピーカーである初代HomePodは、今年3月に在庫限りで販売終了することを宣言。6月には複数の国で在庫が枯渇したことが分かっているが、日本では8月9日現在もApple公式サイトで購入することが可能だ。

HomePod miniはHomePodよりは販売が好調と報じられているものの、実際どれくらい売れているのかは不明。

Mark Gurman氏のレポートによると、AppleはHomePodの後継機種として 「Apple TV」 と 「HomePod」 を融合させたデバイスを計画しており、iPadを接続するためのロボットアームを搭載することも検討しているとされる。

今年3月にはtvOSのベータ版からHomePodにディスプレイが搭載されたデバイスの痕跡が見つかっており、Appleが何かホームデバイス関連製品を開発していることが判明している。

関連記事
Apple TV 4K レビュー | 使ってみると意外と便利。だけど一般ユーザーが買うべきか考えてみた〜Apple TVができることまとめ〜
HomePod mini レビュー | ソフトボールサイズなのに信じられないほど良質な音。自宅の音楽環境を手軽アップグレード