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日本の小型ロケット「イプシロン」搭載 小型人工衛星公開
2021年8月22日 15時07分

ことし10月に日本の小型ロケット「イプシロン」で打ち上げられる小型の人工衛星が22日、鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所で公開されました。

JAXA=宇宙航空研究開発機構は、宇宙技術の国際競争力を高めようと、「イプシロン」5号機の打ち上げを計画しています。

22日、内之浦宇宙空間観測所で公開された人工衛星は、5号機に搭載される小型の3基です。

これらは公募によって選ばれた大学や企業などの衛星で、このうち、三菱重工業と東京工業大学の衛星は格納装置に取り付けられた形で公開されました。

もう1基は、帝京大学の「TeikyoSat-4」で、国際宇宙ステーションで行われるような科学実験を、衛星の中で無人で実施する技術実証を行います。

内部に粘菌といわれるアメーバ状の微生物を入れて宇宙環境での状態を観察するということです。

「イプシロン」5号機は22日、公開された3基を含む9基の衛星を搭載し、10月1日の午前9時48分ごろから59分ごろの間、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。

今年の10月に粘菌が宇宙に旅立つとニュースが流れました。
細かいことがわからないので調べてみました。

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超小型人工衛星のマイクロISS化実現を目指して、軌道上で生物実験を行う

帝京大学 理工学部 航空宇宙工学科 河村 政昭 准教授

概要
クラブ活動の一環として超小型衛星の開発に取り組んでいる帝京大学宇宙システム研究会。今回の実証テーマは「超小型人工衛星のマイクロISS化」。超小型衛星内にISS(国際宇宙ステーション)のような宇宙環境を利用した実験環境を再現し、生物科学実験を行う。衛星開発の目的などについて同大学理工学部航空宇宙工学科の河村政昭氏に伺った

(略)

「TeikyoSat-3」(2014年、H-ⅡAロケットでGPM主衛星の相乗り衛星として打ち上げられた)のときも同じような実証テーマにチャレンジしました。実験モジュールの気圧・温度などのデータは得ることができていたのですが、通信系に不具合が起こり、細胞性粘菌の画像を地上に送ることができませんでした。そこで、「TeikyoSat-3」をさらに発展させて今回の「TeikyoSat-4」を開発し、採択していただいたというわけです。

 2014年に挑戦した実験が失敗したようなので再挑戦するようです。

- 革新的衛星技術実証2号機での実証後の展望についてお聞かせください。

今回は細胞性粘菌を打ち上げて宇宙空間で実験をしますが、次回は悪性腫瘍の細胞やIPS細胞等を打上げ、微小重力下で細胞分裂が加速するのか抑制されるのかを観察し、宇宙医学、宇宙薬学などに応用するためのミッションを行うことを考えています。そのためにも今回の実証を成功させて宇宙科学分野の発展に貢献したいと思います。

つまり、無重力空間での粘菌の細胞分裂の様子を遠隔操作で観察し、将来の医学の実験に寄与するという事ですね。

こんな記事も見つかりました。フランスが8月に粘菌を宇宙ステーションに運んでいます。

リンク先の記事が削除されることもあるので、記事をコピペしときます。

5億年前から地球に生息するスライム状の「モジホコリ」がISSへ送り込まれる
2021// 8/16(月) 20:29配信 ニューズウィーク日本版
──多核単細胞生物で粘菌の一種の「モジホコリ」が、国際宇宙ステーションに打ち上げられた……
多核単細胞生物で粘菌の一種の「モジホコリ」が宇宙に打ち上げられた

フランスで「ブロブ」と名付けられたアメーボゾア(アメーバ動物)に属する多核単細胞生物で粘菌の一種の「モジホコリ」が、他の実験機器や物資、機材などとともにシグナスの無人宇宙補給機に積み込まれ、2021年8月10日、米ヴァージニア州ワロップス飛行施設から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。

● 動画:粘菌は迷路を解決できるのか?

■ 720種類以上もの性別があり、脳がなくても学習する

黄色いスライム状のモジホコリが地球に初めて現れたのは約5億年前とみられる。口、脳、脚を持たないが、捕食したり、原形質流動でゆっくりと移動でき、優れた学習能力や記憶力、判断力を備えるユニークな生物だ。

生命体の多くは細胞の分裂と増殖によって成長し、繁殖するが、モジホコリは分裂することなく成長する単細胞生物であり、720種類以上もの性別がある。また、乾燥すると「菌核」と呼ばれる休眠体になる。

では、モジホコリは、無重力空間でどのような影響を受けるのだろうか。フランス国立宇宙研究センター(CNES)は、この謎を解明するべく、フランス国立科学研究センター(CNRS)との提携のもと、欧州宇宙機関(ESA)のミッションの一環として「ブロブ」を国際宇宙ステーションに送り込み、実験を行うことにした。

■ 同じ株のサンプルをフランス国内の約4500校に配布

国際宇宙ステーションには、「ブロブ」の同じ株から採取された4つのサンプルが休眠状態で到着。9月にフランス人宇宙飛行士トマ・ペスケ氏がペトリ皿で水分を与えてこれらのサンプルを覚醒させたうえで、食料を一切与えないグループとオートミール粥を与えるグループに分け、無重力空間でそれぞれの行動を観察する。

この実験は、フランスの小中高校で学ぶ10~18歳の35万人以上の子供たちと一緒に実施される。国際宇宙ステーションに送り込まれたサンプルと同じ株から採取された休眠体のサンプルをフランス国内の約4500校に配布。子供たちは国際宇宙ステーションに滞在するペスケ氏とともに同一の実験を行い、地上と無重力空間での「ブロブ」の行動を比較する予定だ。

フランス国立宇宙研究センターのイブリン・クリティアド=マルシュ氏は「この実験は、環境が生命体に与える影響といったテーマについて子供たちの好奇心を刺激する貴重な体験となるだろう」と期待感を示している。


こちらは時事通信です。
こちらの記事の方が、やや詳しいようです。

ISSに「粘菌」を打ち上げ 宇宙空間と地上で同時実験
2021年08月18日13時58分

【パリAFP=時事】国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士らは、極めて異色の客を出迎えた。その客とは、10日に地球周回軌道に打ち上げられた「ブロブ」だ。(写真はペトリ皿で培養される真正粘菌の一種、モジホコリ。仏パリ動物公園で)
 同名の映画で地球に降り立った地球外生命体さながらブロブと呼ばれる粘菌は、分類が難しい生き物だ。植物でも動物でも、キノコやカビでもない。
 それ故に長年、科学者らを魅了してきた真正粘菌の一種「モジホコリ」が今回、ユニークな実験に参加する。この実験は上空400キロにいる宇宙飛行士と、フランスにいる多数の学生によって同時進行で行われる。
 真正粘菌が地球に最初に現れたのは約5億年前。その体は多数の核を持つ一つの細胞で構成されていることから、従来の生物学の常識を覆す存在となっている。
 ほとんどの生物は細胞の分裂と増殖を通じて成長し、繁殖するが、モジホコリはそうではない。
 「一度も分裂せずに成長する単細胞生物です」と説明するのは、フランス国立宇宙研究センター(CNES)で実験プロジェクトを推進する一人、ピエール・フェラン教授(地球生命科学)だ。
 もう一つ、モジホコリが風変わりな点は「大半の生物では性別は2種類だが、粘菌の性別は720種類以上もある」ことだと言う。
■驚異的能力
 黄色がかったスポンジ状の塊のモジホコリには、口や足、脳がない。
 このように不利に見える状況にもかかわらず、モジホコリは摂食し、成長し、非常にゆっくりとではあるが移動し、驚くべき学習能力を持っている。
 また乾燥状態に置かれると、モジホコリは「菌核」と呼ばれる休眠状態に入ることができる。
 今回、ISSに送られたのは、4個の菌核だ。菌核1個の大きさは、平均的な小指の爪程度だ。
 9月に再び水分を与えれば、菌核はペトリ皿のベッドの中で休眠から目覚めるはずだ。
 4個のサンプルは、科学者らが「LU352」と命名した共通の「ブロブ親細胞」に由来する。これを二つのグループに分け、一方には餌を与えず、もう一方には餌としてオートミールを与える実験が計画されている。
 目的は、モジホコリに対する無重力状態の影響を観察することだ。
 一方、地上では、同じLU352株から切り取った実験サンプルが、フランスにある大学など約4500校に配布される。
 「35万人以上の学生がブロブに『触れる』予定です」と、CNESの教育事業担当者は話す。今月末には、それぞれ3~5個の菌核が入った実験キットが教師らの元に届く。
 宇宙空間で菌核を目覚めさせるタイミングに合わせて、地上の菌核も乾燥から戻される。
 その後、宇宙サンプルと地上サンプルの適応の仕方の違いを比較する観察が開始される。これにより、生命体の基本構成要素をめぐる根本的な問題の解明に光が投じられるかもしれない。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

粘菌(変形菌)のモジホコリカビは、培養しやすいので、幼稚園児でも飼っている子供がいます。

帝京大学の実験で使う粘菌は、
今秋に打ち上げ予定の #帝京大学 による人工衛星「おおるり」は、キイロタマホコリカビという粘菌が、無重力空間にいくとどんな影響を受けるか、などを調査する計画になっています。
#人工衛星 #Teikyosat #おおるり

下野新聞写真映像部 

無重力空間での粘菌の実験が増えてきて、生命の謎の解明につながればいいですね。

ちなみに、キイロタマホコリカビの写真がフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にあります。
モジホコリカビはポピュラーな粘菌なので見たことがありますが、
キイロタマホコリカビはまだ見たことがありません。

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