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 末期がんで余命1か月の宣告を受けていたユーチューバーの「りゅう」さんが、亡くなっていたことがわかった。7日、妻のミホさんが動画で公表した。

 りゅうさんは29歳で骨肉腫を発症し、10か月の入院生活を送ったあと、昨年11月にがんの肺への転移が認められた。ステージIVとされる。

 亡くなったりゅうさんに代わり動画を投稿したミホさんは「りゅうちゃんが9月11日の明け方に亡くなりました」と報告。8月22日に軽井沢旅行から帰宅した直後から急激に容体が悪化したそうで「じっとしていられないほどの強い痛みがあって、連日その痛みに苦しんでいました。体力が落ち、食べるにもエネルギーを使うので、滝のような汗をかきながら1〜2時間かけて食事をする日がありました。息苦しさも悪くなっていたので、酸素ボンベを使う頻度が高くなっていました」と明かした。

 それでもりゅうさんはポジティブで、亡くなる2〜3日前にはお揃いのルームウェアを着て車椅子で散歩したという。

 亡くなる前日は月に1回の検査の日。ミホさんによると「正直悪かったです。もともと左の肺、機能していなくて。右の肺に腫瘍が2つ。それがどうなるかが生命線でしたけど、新しく腫瘍ができたりとか、治療では追いつかない部分もあって『余命1か月もない』と確認しました」という。

 これを受け「これ以上治療はしない」と決断。りゅうさんは担当医に感謝の気持ちを伝えることができたという。
 
 そして同日夜、ついに運命の瞬間が訪れる。

「明け方から本当に辛そうになって『もう無理です。ごめんなさい』という言葉を連呼していました。『怖いな』『頑張ったんだけどな』とも言っていました。それで私が『りゅうちゃん、十分頑張ったよ』と声を掛けると、彼は私の目をしっかり見て『ありがとう』と言いました」

 担当医からは最期の瞬間は意識朦朧となると宣告されていたそうだが、ミホさんは「ずっと話していました。意識も限りなくクリアでした」という。

 動画のコメント欄には「りゅうさんは幸せでしたね。心からお悔やみ申し上げます」「りゅうちゃん、お疲れさまでした。安らかにお休みください」「りゅうさんは我々の中で永遠に笑顔で生き続けていますよ」といった声が寄せられている。

 なお、10月30日午後8時からライブ配信でりゅうさんのお別れ会が営まれる。