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ハードがない状態でレトロゲームをプレイしようとすると、ハードオフなどで買ってくるか、怪しい中華ハードを購入するかしかありませんでしたが、昨今は別のアプローチが増えています。

たとえば↓のAnalogue Pocketは、独自開発のFPGAチップを使うことで、エミュレーション無しにゲームボーイ用カートリッジをそのままプレイできます。

中華携帯ゲーム機が一部で流行っていますが、それらはほとんどがカスタムLinuxにエミュレータを搭載し、別途吸い出したROMイメージを再生する…

今回ご紹介するTinyNESは、なんとファミコンで使われていたチップをそのまま使うことで、いわばファミコンのクローンとして開発されたコンパクトなゲーム機です。

もちろん、↓のようにファミコンのカセットをそのままプレイできます。(コントローラーやカートリッジのデザインは海外版NESのもの)

ファミコンのCPUは、リコー製のRP2A03というカスタムチップです。

また、このほか画像処理用のPPU(Picture Processing Unit)と呼ばれるチップも入っており、これが同じくリコー製のRP2C02。

今回ご紹介のTinyNESには、↓のように非常に分かりやすく両チップが使われています。

こんな古いチップはもちろんすでに生産終了しています。

TinyNES開発者は限定数入手したようですが、今後は代替のクローンチップへの置き換えを想定しているようです。

筐体は、海外版ファミコンカセットよりもコンパクト。↓のようにカートリッジを挿す部分と、1コン2コンのポートというシンプル構成。

また、背面にはアナログRCA音声・映像端子と電源入力、パワー・リセットです。オリジナルのファミコンと同じですね。逆に、HDMIやネット接続等はできませんので、今のテレビで使おうとするとむしろ何か噛ませる必要が出てくるかもしれません。

コントローラーは、↓のように有線・無線それぞれあるようです。

カセットを挿した状態が↓。

ハードウェアは完全なオープンソースなので、ライセンスを守れば誰でも設計ファイルにアクセスできます。

本機は、ポーランドのハードウェアハッカー系クラウドファンディングCROWDSUPPLYのこちらのページでクラファンを実施中。

ファミコンオリジナルのRP2A03/RP2C02チップ版が199ドル、クローンのUA6527/UA6528チップ版は179ドルとなっています。

発送は5月予定です。

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