ソニーのEV戦略について考えてみた! |
1月5日(現地時間)、米国ラスベガスにて世界最大のIT家電展示会「CES 2022」が始まり、ソニーが新型となるSUVタイプのコンセプト電気自動車(EV)「VISION-S 02」を発表しました。同時に、その商業事業化を目標とした新会社「ソニーモビリティ株式会社」の設立も発表されました(新会社設立は4月以降を予定)。
テレビなどのニュースにも「ついにソニーがEV事業に参入!」と大きく取り上げられたため、すでにご存じの方も多いかと思いますが、実際にはまだ商業化には距離がある印象です。しかしながら目標がそこにあることは間違いなく、そのための準備とお膳立ては着々と整いつつあるというのが実感です。
ソニーのEVによる自動車産業への参入は現実的なのか、それとも夢で終わるのか。ソニーが持つ「強み」としての駒はどれだけ揃っているのか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はソニーのEV事業参入について考察します。