ソニー・インタラクティブエンタテインメントは8日、Firesprite Limitedの買収に合意、契約を締結したと発表した。
SIEがFirespriteを買収、PlayStation Studios傘下のスタジオを拡大
Firesprite Limitedは、英国リバプールに拠点を置くStudioLiverpoolの元メンバーによって設立されたゲーム開発スタジオ。設立から8年間以上にわたり、プレイステーションのコンソールや周辺機器の発売にあわせてゲームを開発してきた実績がある。たとえばPS4向けタイトル『プレイルーム』や、PS VR向けタイトル『THE PLAYROOM VR』など、PS4やPS VRのローンチタイトルを手がけた。
また、PS VR向け独占タイトルとして発売された『ザ・パーシステンス』では、ーチャルリアリティ上での画期的なソーシャル要素を導入することで、VR ヘッドセットの新たな楽しみ方を提示した。同作は『The Persistence Enhanced』(日本未発売) として、2021年6月にPS5向けに最適化。DualSenseワイヤレスコントローラーのハプティックフィードバックやアダプティブトリガー、そしてレイトレーシングにも対応させている。
今回の買収によって、Firesprite LimitedはSIEのソフトウェアタイトル開発をグローバルに統括するPlayStation Studiosの14番目のスタジオになる。SIEによると、Firesprite LimitedはPlayStation Studiosがこれまで提供していないジャンルにおいて、”重要な役割” を担っていくとのこと。SIEの独占タイトル強化に向けて活動していくという。
SIE社長兼CEOのジム・ライアン氏は、今回の買収について以下のコメントを発している。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント社長兼CEO
ジム・ライアン氏
「Firespriteをプレイステーションの一員に迎え入れることができ大変嬉しく思います。Firespriteの創業メンバーと私たちは長年に亘り協業しており、今後リバプールにおけるプレイステーションの存在感を高めていくことを楽しみにしています。彼らが開発したタイトルの数々は、従来のゲーム体験の可能性を広げ、ハードウェアの潜在能力を見事に引き出す能力を証明しています。」
なお、現在のFirespriteのマネジメントチームは、今後も継続して同社経営を担っていく。また、今回の買収にかかる金額など諸条件等については公表されていない。