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 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)を巡り、河野太郎行政・規制改革相は10日に記者会見し、正式に立候補を表明する。出馬表明は岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務相に続き3人目となる。

 河野氏は9日、所属する麻生派会長の麻生副総理兼財務相と財務省で会談した。河野氏が出馬を正式表明する考えを伝えたのに対し、麻生氏は「やるからには勝て。頑張れ」と激励した。派内にはベテランを中心に出馬に慎重論もあり、河野氏は派閥幹部らと会談を重ね、出馬に向けた環境整備を進めてきた。総裁選出馬は2009年以来、2回目となる。

 岸田氏は9日、麻生氏や森山裕国会対策委員長と面会し、支援を求めた。高市氏は細田派の保守系議員らと今後の対応を協議した。

 一方、岸田派を除く各派閥は対応を一本化できず、情勢を見極める状態が続いている。9日には細田、二階、竹下、石原の各派がそれぞれ会合を開いたが、結論は出なかった。