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金相場は、2020年8月にかけて史上初めて2000米ドルを突破したものの、2021年4月にかけて1700米ドル割れまで反落となっています。「コロナ・ショック」が一段落し、金利が大きく上昇に向かったことから、金利と逆相関関係にある金相場は、下落が広がったと考えられていました。しかし10月ごろから、金相場と金利の関係が明らかに変化し、米国などで金利が大きく上昇するなか、金相場も上昇するようになったのです。この原因について、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は「インフレの影響ではないか」と述べています。本記事では、「インフレ」の要素を加味した、2022年の金相場の行方について考察していきます。