名古屋入管で死亡のスリランカ人女性 最終報告を公表 入管庁
入管施設に収容されていたスリランカ人の女性が死亡した問題で、入管庁は、「施設の医療体制が不十分だった」とする最終報告書を公表しました。
スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(33)は、今年3月、収容されていた名古屋入管の施設で死亡しました。入管庁が公表した「最終報告書」によりますと、問題の入管施設では、非常勤の内科医が週2回の2時間ずつしか確保できておらず、ウィシュマさんが死亡した日も休日で医療従事者が不在だったということです。
「仮放免判断の審査や判断において対象者の健康状態等の把握、共有体制が確立されていなかった。私の責任を痛感しており、お詫び申し上げます」(出入国在留管理庁 佐々木聖子 長官)
一方、ウィシュマさんの死因については「病死」としたうえで、「複数の要因が影響した可能性があり特定は困難」としています。