12月6日の第207臨時国会の所信表明演説において、岸田文雄総理大臣は「日本を周回する海底ケーブル『デジタル田園都市スーパーハイウェイ』を今後3年程度で完成させる」と表明した(ITmedia)。すでに日本のインターネット接続環境(回線環境)はある一定の水準にはあると感じている人も多いのではないかと思うが、この「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」は、回線網だけではなく、「海底ケーブルと大規模データセンター、光ファイバー、5Gなどの施設と技術を組み合わせて通信インフラを整備。構築したインフラの上で、自動配送、遠隔医療、テレワーク、スマート農業などのサービスを実装する」ものであるとしている。これまでの経緯からすると、日本はインフラ整備の分野では充実したが、その利活用について課題がある。今回の政策によって、インフラ整備のみならず、その利活用まで一体での推進に期待したいところだ。