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 衆院解散から投開票までわずか17日の短期決戦となった衆院選後初の国会が10日召集され、与野党の新人議員らが続々と国会の門をくぐった。兵庫県関係議員では、比例復活を含め県内で擁立した9人全員が当選した日本維新の会の面々がそろって登院。議員バッジを胸に決意を新たにした。

 午前8時。正門が開くと同時に維新の議員は国会に足を踏み入れた。兵庫6区から9年ぶりに国政に返り咲いた市村浩一郎氏(57)は「議席を預かった責任を痛感する。謙虚に頑張らなければいけない」と表情を引き締めた。

 維新は公示前、県内で衆院の議席はなかったが、6区で初めてもぎ取った。政権批判の受け皿となって本拠地・大阪から阪神地域を足がかりに全県へ支持を広げ、比例票では県内トップの約78万票を獲得。選挙区で敗れた8人も比例復活し一気に勢力を拡大した。

 比例復活した議員も初登院でそれぞれ意気込んだ。兵庫3区の和田有一朗氏(57)は「民意の表れ。期待に応えなければ」と話し、同1区で立った一谷勇一郎氏(46)は「まずは維新の『身を切る改革』を国会でも現実にしたい」と語った。

 国会論戦を前に、同11区で比例復活した住吉寛紀氏(36)は「コロナで苦しんでいる方々の負担軽減に迅速に取り組みたい」と力を込めた。同じく同12区で立候補した池畑浩太朗氏(47)は元農業高校の教師という経験を生かし「農林水産をライフワークとして課題に取り組みたい」と抱負を述べた。(今福寛子、永見将人、西井由比子)

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