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塩野義製薬は2日、開発中のCOVID-19向け治療薬について、アジュバント(免疫増強剤)と呼ばれる添加物を変更するという。化学工業日報の記事によれば、従来のアジュバントを使用した場合、安全性や細胞性免疫による予防効果には問題がなかったものの、中和抗体価は十分上がらなかったという。このためアジュバントを変更した製剤を再開発したとしている(化学工業日報毎日新聞)。

動物実験ではのアジュバントを変更した結果、中和抗体価が顕著に上昇したとしている。一方で製剤が変わったたことから、最初の第1・2相臨床試験からやり直すことになる。同社は当初、国から早期承認を得られれば年内にも提供可能としていたが、このスケジュールは変更されることとなった。新たな計画では年内に最終段階(第3相)の治験を開始し、今年度中の供給開始という方向であるようだ。

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