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【速報】「鬼滅の刃」制作会社社長に執行猶予付き有罪判決 東京地裁

 人気アニメ「鬼滅の刃」の制作会社とその社長がおよそ1億3700万円を脱税した罪に問われた事件の裁判で、東京地裁はきょう午後、社長に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 「鬼滅の刃」などを制作し、カフェの経営なども行う東京・中野区のアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」と社長の近藤光被告(52)は、カフェの売り上げの一部を隠すなどして、法人税や消費税など合わせておよそ1億3700万円を脱税した罪に問われています。近藤被告は、初公判で起訴内容を認めていて、検察側は先月「誠実な納税という企業の責任を否定した」として懲役1年8か月を求刑していました。

 きょうの判決で、東京地裁は、「アニメ作品が高く評価され、その顧客吸引力をグッズ販売などを手がける飲食店の売り上げ拡大という形で収益化していた」「脱税の意図は強く、経営者として強い非難を免れない」と指摘。近藤被告に対し、懲役1年8か月、執行猶予3年、会社に対しては罰金3000万円の有罪判決を言い渡しました。