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「空飛ぶクルマ」eVTOLを開発するSkyDriveがJAXAと協力し空力特性の研究開始、プロペラの試験データ取得

「空飛ぶクルマ」(eVTOL)や「物流ドローン」を開発するSkyDrive(スカイドライブ)は8月10日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と協力し、空力特性に関する研究を開始したことを発表した。これまでSkyDriveでは独自に研究を積み重ねてきたが、今回の研究は、空飛ぶクルマのプロペラ(ローター)の試験データを、JAXAが保有する日本最大の航空機用風洞試験設備で収集することが目的。

空飛ぶクルマのプロペラは、飛行機のプロペラやヘリコプターのローターとは異なる使われ方をするため、空力特性には未知の領域があるとSkyDriveは話す。「空気がプロペラにどのような影響を与えるかを正確に把握すること」が機体の開発には極めて重要であり、プロペラの形状や回転数を最適化することで、電力活用の高効率化、飛行の安定化・静音化などの性能向上につながるという。

2025年ごろの事業開始を目指すSkyDriveでは、今後、プロペラのみならず、機体を使った風洞試験、計算流体力学(CFD。Computational Fluid Dynamics)による解析、飛行データの解析でもJAXAと共同で研究を進めるとのこと。

空飛ぶクルマは、都市部のタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送といった利用法に期待が寄せられているが、2018年からは経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」が開かれ、空飛ぶクルマに関する法整備、運用方法、駐機場の確保、保険などさまざまな分野で実用化に向けた検討がされている。また経済産業省と国土交通省は、2023年ごろに事業を開始し、2030年には本格普及するというロードマップを制定している。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:eVTOL / 電動垂直離着陸機(用語)JAXA / 宇宙航空研究開発機構(組織)SkyDrive(企業)日本(国・地域)