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Googleは12月9日(現地時間)、「Chrome on Windows performance improvements and the journey of Native Window Occlusion」と題したブログ記事を公開し、オクルージョン(Native Window Occlusio)と呼ばれる新しい改善策をWindows版Chromeに導入したことでパフォーマンスが顕著に改善したと説明しています(Neowin)。

数年前からChromeでは、バックグラウンドタブや最小化されたChromeウィンドウの優先度を下げ、リソースの使用量を減らす取り組みがすすめられています。しかしバックグラウンドで最小化されていない状態で動作しているChromeウィンドウのアクティブタブの優先度をさげることはできませんでした。

しかし、Chrome以外のウィンドウの重なり状態を確認する新しいオクルージョン機能により、他のWindowsプログラムの後ろに隠れているChromeのタブの優先度を下げることができるようになったとのことです。

Chrome 86でこの機能が導入されてから数ヶ月が経過し、Googleが情報を収集した結果、オクルージョンによってパフォーマンスが大きく向上していることが明らかとなっています。

改善した内容は以下の通りです。

  • 起動が8.5%~25.8%速くなった
  • GPUメモリ使用量が3.1%減少
  • 描画されるレンダラーフレームが全体で20.4%減少
  • レンダラがクラッシュするクライアントが4.5%減少
  • 最初の入力の遅延が3.0%改善
  • 最初のコンテンツフル・ペイントおよび最大のコンテンツフル・ペイントが6.7%向上

Googleは非常に高速なブラウザとして覇権をとりましたが、今でも継続的にパフォーマンスを向上させるための取り組みが行われていることがわかります。