10日記者会見したスポーツ庁の室伏長官は、東京大会について振り返り「大会が1年延期され本当に開催されるのか不安だったと思うが、それを乗り越えたアスリートをたたえたい。懸命にプレーし相手をたたえる姿はスポーツの持つ価値を広く伝えてくれた」と総括しました。
57年ぶりの自国開催となった大会で日本選手団は、オリンピックでは史上最多の58個、パラリンピックでは前回大会を大きく上回る51個のメダルを獲得するなど躍進しました。
これについて室伏長官は「オリンピックもパラリンピックもすばらしい成績だった」と評価したうえで「結果が出なかったところやまだ伸びていく競技団体もあり、国の支援が行き届いているか、確認する必要がある」と述べ、競技団体に対して必要な支援について調査を行い今後の強化につなげたいという考えを示しました。
一方で、障害のある人がスポーツをする割合が低いことを課題として挙げ「障害者と健常者が垣根を越えて、スポーツに親しめる環境作りを進めたい」と述べ、パラリンピックの選手とも協力して環境整備に取り組む考えを示しました。