手のグーパーでApple Watchを操作できるAssistiveTouch機能が、旧モデルでも利用できるようになることがわかった。米メディアMacRumorsは、現在開発者向けに配信されている 「watchOS 8.3 RC」 にて、Apple Watch Series 5以前のモデルでAssistiveTouch機能が使えるようになっていると報告した。
watchOS 8.3、「AssistiveTouch」 がApple Watchの旧モデルでも利用可能に
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AssistiveTouch機能は、Apple Watchを装着した状態で手を握ったり、手首や指の動きを検知し、画面を触らずにApple Watchを操作できるというもの。手や腕に障碍をもつユーザーのために開発されたアクセシビリティ機能。watchOS 8で導入された機能になり、これまではApple Watch Series 6/SEのみで提供されていたが、watchOS 8.3からはwatchOS 8.3がインストールできる全デバイスで利用することが可能に。
watchOS 8.3がインストールできるデバイスは以下。
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series SE
AssistiveTouch機能は、Apple Watchに内蔵されたジャイロスコープや加速度センサー、光学式心拍センサーを使用して、ユーザーのハンドジェスチャーを検知する。
検知できるジェスチャーはおおきく分けて2種類。親指と人差し指をくっつけるピンチと、手のひら全体を握りしめてグーを作るクレンチ。またこれらの操作を2回連続して行うダブルピンチと、ダブルクレンチ。これらで腕を使わずにApple Watchを使用することが可能だ。
クレンチは主に決定、ピンチは選択するボタンの変更に使用する。また、ダブルクレンチをするとアクションメニューを呼び出すことができ、ここからスクロールやDigital Crownを押す、あるいは回すときの動作をさせること。また、画面にカーソルを表示させ、特定箇所のタップ操作を擬似的に行うこともできる。
これらの操作は、すべてユーザー側でカスタマイズすることができる。人によってどこに障碍があるかは人それぞれで、これに対応するため、各操作の割り当てを自由に変えられるようになっている。
本機能は、Apple Watchの設定アプリにある 「アクセシビリティ」 > 「AssistiveTouch」 の項目から有効にできる。各種カスタマイズも同項目から可能だ。
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