一方、野党の党首らは各地で街頭演説を行いました。
立憲民主党の枝野代表は岸田総理大臣の所信表明演説を「残念ながら、ことばだけが踊って中身が伴っていない」と批判し「『新しい資本主義』とは何かと思えば、これから議論すると言っている。これから議論する仮免許の内閣と、準備万端整えた枝野内閣と、どちらを選ぶか選挙で決めてもらいたい」と訴えました。
共産党の小池書記局長は「『成長と分配の好循環』ということばは、安倍元総理大臣が使った言い回しだ。菅政権は安倍政権の二番煎じだとしたら、岸田政権は三番煎じで、政権交代の実現が必要だ」と訴えました。
日本維新の会の副代表を務める大阪府の吉村知事は「国民の可処分所得も少なくなってきているので、岸田総理大臣が主張する分配の強化は大賛成だが、成長しなければ分配する元手はない。経済成長には改革が必要だ」と訴えました。
国民民主党の玉木代表は「安倍政権・菅政権のおよそ9年間で政治の信頼は大きく傷ついてしまった。自民党に代わる現実的な選択肢を国民に示すことがわれわれの使命だ」と訴えました。
岸田総理大臣は今週14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投開票の日程で選挙を行うと表明していることから、これに向けて与野党が動きだしています。