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記者会見で断水地域への給水状況を説明する和歌山市職員ら=10日正午、和歌山市

 和歌山市の紀の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管の一部が3日に崩落し、川の北側の約6万戸が断水した問題で、市は10日、ほぼ全域で水道が復旧したと発表した。水道が復旧した地域の一部では水質検査の結果、飲料水として使用できるようになったことも明らかにした。

 濁りが解消された地域から水質検査を行う。検査で安全が確認できるまでは飲料水として使用しないよう呼び掛けている。

 水管橋は送水管と一体構造のアーチ橋で、崩落せずに残った部分のつり材の鋼管4本が腐食で切れていたことが判明。つり材の破断が崩落の一因とみられるが、腐食の原因は特定できていない。