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あまり聞きなれない「小正月」。いつ、どんなことをするのでしょうか? 気象予報士の太田絢子が解説します。

小正月っていつのこと? しきたりは?

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年が明けてしばらく経ち、ようやくお正月気分が抜けてきたころでしょうか?

元日を中心とした“大正月(おおしょうがつ)”に対し、1月15日は“小正月(こしょうがつ)”と呼ばれています。

小正月は“女正月”とも呼ばれ、大正月に忙しく立ち働いた女性たちの骨休みの日です。あまり聞き慣れないかもしれませんが、どのようなことをするのでしょう?

どんど焼き

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左義長とも呼ばれ、正月飾りや古いお札を燃やす火祭りのこと。

年神様はこの火にのってお帰りになるともいわれています。正月納めの火で焼いた餅や団子を食べると、一年無病息災で過ごせるそうです。

小正月だけではもったいない! 小豆粥

15日の朝に古くから食べられてきたのが、小豆粥です。小豆の赤色が邪気を祓うとされ、小豆粥を食べて無病息災を祈ってきました。

この小豆粥、季節感を大切にするという意味ではもちろん、栄養の面からみても、今の時期におすすめの食材なのです。というのも、冬につきまとうお悩み、冷え性改善に役立つビタミンB1が豊富。さらにむくみを解消してくれるサポニンや、便秘解消に役立つ食物繊維など、嬉しい効果がたくさん。

幼少期から小倉トーストになじみのあった愛知出身の私としては、小さい小豆にこんなにもぎっしり栄養が詰まっていることに驚きました。

昔から小正月に親しまれてきた小豆粥は、栄養素的にも寒い冬にぴったりだったのですね!

ゆっくり過ごしたお正月気分が抜けて、また忙しさが戻ってくるころ。食べるものにも気を配り、体調を崩さないように過ごしましょうね!

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