2021年9月24日にセガが発売を予定している「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」(PS5 / PS4 / Xbox Series X / Xbox One。以下,ロストジャッジメント)。既報のとおり,本作のPS5/PS4向け体験版の配信が始まった。
セガは本日(2021年9月10日),PS5/PS4版「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」の体験版の配信を開始した。体験版では,本編のストーリー冒頭から1章の途中までプレイ可能。また,セーブデータは製品版に引き継げるとのことだ。
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- CERO D:17歳以上対象
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- PS4:LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
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- :LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
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- 編集部:MU
セガは2021年9月10日,「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」の完成披露記者発表会を東京都内で開催した。この発表会には,本作の総合監督を務めるセガの名越稔洋氏と,木村拓哉さん,玉木 宏さん,山本耕史さん,光石 研さん,中尾 彬さんら5名のキャスト陣が登壇し,トークを披露した。
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- ライター:大陸新秩序
今年5月の発表以来,徐々に情報が公開されてきた本作だが,ついに,実際に触れることが可能となったわけだ。すでに体験版をプレイした人も,これからの人も,話には聞いているが実は前作(「JUDGE EYES:死神の遺言」)も未プレイだという人も,みんなまとめて「発売まで,あと2週間。ちょ待てよ……と言われても,もう待てない!」な気持ちにさせるべく,体験版を遊んで感じたロストジャッジメントの魅力をお伝えしたい。なお,筆者はPS5版をプレイしている。
懐かしいものと新しいもの。拡張されていく「ジャッジアイズ」ワールド
廃屋のような場所に駆けつけた消防士たち。「やっぱりいたずらだな なにも燃えちゃいない」とため息をついていると,発煙筒が矢印の形に並べられている。その先には,ブルーシートで何かが隠されていて……。
体験版はこうした導入で始まり,場面は木村拓哉さんが演じる八神隆之たちに移る。どうやら前作以降,八神探偵事務所は順調のようで,新たな依頼人を車に乗せ,今まさに“お仕事中”のようだ。
彼氏と店に入ったら,そこはボッタクリ店。100万円以上を請求されて困っている……という女性が依頼人だ。どうも,その彼氏が店側とグルなのではないかということで,彼氏を調査・尾行しようと張り込んでいるのだった。
その後,彼氏の尾行シーンが始まるのだが,前作のプレイヤーに向けてなのか,海藤が「尾行は久しぶりだろ ナマってんじゃねえか?」と軽口を叩く。それに対し,「まさか ちゃんとお手本を見せてやるよ」と返す八神。
尾行シーンは,対象が振り向いたら物陰に隠れてやり過ごす,あの独特のバレバレ感がおもしろかったが,今作では新要素として「ごまかしアクション」が登場。尾行対象の視界内であっても,ごまかしアクションがうまくいけば,警戒されずに済むようだ。
神室町の治安の悪さは変わっていないようで,尾行中にインネンをつけてくるチンピラたち。八神が暴いた不倫のせいで,兄貴分に八つ当たりを受けたらしい。あれから地道に頑張っていたんだね,八神……。
集団戦向きの「円舞」と,1対1の戦い向きの「一閃」を切り替えていくバトルスタイルは前作と同様。本作では3つめのバトルスタイル「流(ながれ)」の存在がすでに報じられているが,ここではまだ使えないようだ。
「ジャッジアイズ」シリーズのバトルといえば,その場にある物を活用する“何でもアリ”の戦い方と,物によって変化するスペシャルな攻撃「EX ACTION」だ。たとえば,相手が素手で挑んできたとしても……。
今回はとにかく台車しかなかったので台車ムーブ尽くしになってしまったが,おそらくこれは場所が悪かった。神室町にはもっといろんな物があるはずさ!
そして,たまらず逃走する対象と始まるチェイス! 任せろ! 前作をクリアしたプレイヤーをナメんなッ!
怒涛のスクショラッシュになってしまったが,前作にあった要素も微妙にアレンジされていたりして,新鮮味が感じられるようになっている。
しかし,もちろんそれだけではない。完全新規となる要素も多く導入されている。
探偵はツラいよ! 調査で活躍する新要素たち
新要素の代表格が「アクティブサーチモード」と「アスレチックアクション」だ。
アクティブサーチモードで気になる点を探し出し,次に,そこへ到達する手段を探していく。こともなげに「……なんだよ あそこから入れちゃうじゃん」と言ってのける八神。結構高い所にある窓なのだが,そこへ到達するためには……。
また,今回の八神はチンピラたちと戦って蹴散らすだけではない。時には隠れながら進み,敵をやり過ごす「スティール」も必要となってくる。
公式サイトによると,新要素はまだまだある。体験版は1章にあたるのだが,この段階でも結構いろいろな新要素を出してきたな,という感じ。すでにあった要素も,細かい見直しが行われ,改良されている印象を受けた。
前作の体験版は“ツカミ”がスゴくて一気に引き込まれた印象だったが,今回の体験版は“引き”が鋭い。前作の楽しさは変わらず,アクションも増え……と一通り体験したところで,新たな謎が提示される。そして突然,アーティスティックに表現される神室町のショットと登場人物たち。物語への没入からハッと覚め,「あ〜,ここで終わりか〜! チクショー!(笑顔)」感がある。
なお,ボス戦の前にセーブを促されるのだが,この体験版ではとくに寄り道をする機会がなかったので,このセーブデータをロードして,ちょっと神室町を探索してみることに。
やはり気になるのはここだよな……というわけで「CLUB SEGA」に来たものの……。
は,入れない! くっ,さすがに体験版では遊ばせてくれないか!
コンビニや,お食事処は入れるのだが,やはり体験版ということもあり,店のほとんどは入れなかった。
それでもウロウロしていると,何やら見覚えのある場所に……。
「いや〜,変わってないな。ただいまー」という感じで戻ってきた探偵事務所だが,前作ではピンボール台が置いてあった場所に,マスターシステムが置いてあった。こ,これはまさか……。
あ,遊べる……! 「アレックスキッドのミラクルワールド」が……! 本作では全部で12本(4本はDLC)のクラシックゲームが遊べるそうなので,これは楽しみだ。
しかし,この時代に,マスターシステムとブラウン管の完動品を事務所に設置する八神……侮れないぜ。
事務所内を見ていると,すごく懐かしいような,つい最近のような,不思議な感覚に襲われる。思わず「ただいま」という気持ちになるし,「またよろしく頼むぜ!」と気が引き締まる。ここからまた新たな物語が紡がれていくのかと思うと,楽しみでならない。
──おかえり,八神隆之。ただいま,神室町。