シャオミが先日国内リリースをしたXiaomi 11T Pro。
MVNOのプロモーションを利用すれば3万円台~で入手可能ということもあり、かなり注目度は高い印象です。
そんな「格安」SD888搭載モデルですが、今回、ベンチマーク上の性能においてちょっと気になることが判明しました。
以下はNANORIVIEW.NETというスマートフォンのスペックや性能データをまとめているサイト上に掲載されているXiaomi 11T ProのAntutuベンチマークスコア。
ご覧のように、Xiaomi 11T Proのスコアは65万ポイント弱となっています。
一方、Xperia 1 IIIやZenfone 8、また今年前半リリースのXiaomi Mi 11シリーズなどといった他のSD888搭載機はというと:
SD888搭載モデルの平均的なAntutuスコアは82万点前後で、Xiaomi 11T Proのスコアはこれよりも2割程度低い、ということに。
また、Xiaomi 11T Pro周辺のランキングを見ると:
周りは昨年のハイエンド向けチップ、Snapdragon 865搭載モデルだらけで、少なくともAntutuベンチマーク上でのXiaomi 11 Proの性能はSD865搭載機種並み、ということになります。
一方、このXiaomi 11T Proはこれまでのユーザー報告を見ている限りSD888特有の発熱報告が比較的少ない、という印象も受けます(まだユーザー数が少ないだけかもしれませんが)。
よって、ひょっとすると同モデルでは発熱制御のために積極的にクロックダウンをしているといった可能性もありそうです。
Xiaomi 11 ProはGPUが弱い?
一方、これ、不思議なのはAntutuベンチマークではほぼ確実に他のSD888に劣るベンチマークスコアがもう一つの有名ベンチマーク、Geekbenchでのスコアは他のSnapdragon 888搭載機種と比較しても遜色はなく、平均的という点。
実際、Geekbench上のXiaomi 11T Proのスコアを見てもやはり他のSD888と同程度。
AntutuベンチマークとGeekbenchとでどうしてこういった違いが出るのかは不明。。。
ひょっとするとGeekbenchの計測時にはベンチマークスコア計測の際に一時的にクロック制御を無効化するブースターモードが働いている、という可能性もあるのでしょうか。
ソース:NANORIVIEW.NET