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【ソウル=上杉洋司】韓国の
大統領の後任を選ぶ来年3月の大統領選に向け、左派系与党「共に民主党」は10日、
・京畿道知事(56)を公認候補に選出した。11月に決まる保守系最大野党候補との事実上の一騎打ちになる見通しだ。
李在明氏は選出後の演説で、「日本を追い越し、先進国に追いつき、世界を先導する韓国を作る」と抱負を語った。李在明氏は10日のソウルを含む全国11か所を巡回して行われた予備選で、得票率50・29%と過半数を得て、決選投票なしで候補の座をつかんだ。得票率39・14%で次点となった
・元首相(68)陣営は、集計方法に異議を申し立てる意向を表明した。
弁護士出身の李在明氏はソウル近郊の城南市長を経て、2018年に京畿道知事に就任した。国会議員経験はない。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全住民を対象にした支援金支給や、徹底した検査実施などで人気を高めた。日本に対しては、元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)や慰安婦問題を巡り、強硬な発言が目立つ。
李在明氏を巡っては、市長時代の不動産開発に絡んだ疑惑が報じられており、本選への影響を懸念する声が出ている。李在明氏は、「野党と保守メディアによるフェイクニュース」と全面否定するが、予備選の集計を巡る対立もあわせ、与党内のしこりは残りそうだ。
保守系最大野党「国民の力」の予備選には、文氏と対立して辞職した
・前検事総長(60)らが立候補している。