点滴に消毒液入れ3人殺害 元看護師「精神的にも肉体的にもつらかった」
横浜市の病院で点滴に消毒液を入れ、患者3人を殺害した罪などに問われている元看護師の裁判で、元看護師が病院の勤務について「精神的、肉体的にきつかった」などと話しました。
横浜市の旧大口病院で看護師として勤務していた久保木愛弓被告(34)は、2016年、入院患者の点滴に消毒液を入れ、3人を殺害した罪などに問われています。
久保木被告は、旧大口病院の前の勤務先で容体が急変した患者に対処した際に、家族から「早くしてよ、死んじゃう」と言われ、「怖いと思った」などと話しました。
さらに、旧大口病院では終末期医療で多くの患者が亡くなっていくことについて、「つらかった」「終末期の患者なので、ゆくゆくは亡くなるとわかっていても割り切ることができなかった」とし、勤務状況について、「精神的にも肉体的にもきつかった」と話しました。
その後、弁護士から「年月が経つことによって、不安な気持ちは薄れていきましたか」と質問されると、「いいえ」と答えました。