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 鹿児島県奄美市は太平洋沿岸の山中で巨大な滝を確認したと発表した。落差は約181メートルで、市は「九州最大級ではないか」としている。

 10日の発表によると、地元で滝の存在は知られていたが、木々に覆われた山中から海側に流れており、全体像を把握できていなかったという。同市名瀬の写真家浜田太さん(67)らが昨年5月に山中から小型無人機(ドローン)を飛ばし、全景の撮影に成功。8月に市が測量したところ、市が把握できた中では、九州最大だったという。

 奄美大島は7月に、沖縄北部などとともに世界自然遺産に登録されたばかり。浜田さんは10日、同市で記者会見を開き、「世界自然遺産の島の森がいかに神秘的かを示すものだ」と話した。

 滝は国土地理院の地図にも載っておらず、地元に伝わる名前もないという。同市は滝の名前を市のホームページなどで募集しており、10月末をめどに決定する。